宮古島では、ほとんど火事は起こらない。
湿度が高く亜熱帯気候だからと言うもっともな
説と、ほとんどの家の台所には
「ヒヌカン(火の神様)」をまつっているからと
いう二つの説がある。
祭っていると言っても仏壇のようなものを
飾っているわけでなく、水と酒、塩を置いて
いる。ヒヌカン様は、沖縄の神様で厳格で
厳しい神様ではない。
1日と15日に、水を交換するだけで、たとえ、
うっかり水を変えるのを忘れても
「ゴメンナサイ!」と言って、少々遅れることを
許してくれる。もちろん神様から直接聞いた話で
はなく、あくまでもオバァからの言い伝えである。
家に火事など非常事態がせまってくると、
枕もとにヒヌカン様が出てきて
「近々、火事が起こるぞ」と知らせてくれる
わけではなく、ヤモリや虫、ゴキブリ
などもいなくなるそうだ。
そのサインを見逃すと大変なことになるという。
まぁ、普段の生活に気を配れと言うことだろう。
空気が乾燥して火事が起こりやすい季節。
火の元には注意してください。
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