伊良部島ではカツオ工場があり、操業している。
最盛期には池間島、久松、そして伊良部島には、
競うようにカツオ工場があったそうだ。
カツオは一本釣りで漁獲するのが普通であった。
一本釣りの場合、まき餌に生きたままの
スルル(カタクチイワシ)などの小魚が不可欠で
「漁は餌しだい」といった制約もあった。
沖縄のカツオ漁が衰退した原因に、餌の不足が
あげられる。伊良部島で海のカウボーイと呼ばれる
追い込み漁も、カツオの餌を中心にとっているが
平均年齢は60歳を超えて、次ぐ人達がいない状況だ。
この餌を捕る追い込み漁が終了するのも時間の問題で、
カツオ工場も操業を終えるだろう。
カツオ工場ではカツオ節を作っている。
沖縄のカツオ節は、本土で消費されるカビ付けされた
本枯れ節ではなく、それよりも
乾燥度の弱い裸節と呼ばれるものである。
当然製造期間も短く価格も安い、味は本枯れ節に比べ、
少し生っぽさが残るが
それだけに魚そのものが持つ旨味がある。
沖縄のカツオ節の消費は一世帯あたりでみると
全国一の水準である。カツオは沖縄の人にとって昔も
今も身近な存在であり、不可欠な食品だ。
一本釣りも高齢化に逆らえず、いつまで続くのかはわからない。
10年後はおそらくないだろう。
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kijimuna
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