うんたま森のキジムナー

敬老会


9月18日は敬老の日、宮古島各地で敬老会が行われた。
敬老会とは、公民館などで今年70歳になった方を招き、
お偉いさんの挨拶にはじまり唄や踊りで楽しんで
もらう。地域によっては結婚式より盛大におこなう
ところもある。

オバァは久松出身で宮古の中でも盛大に敬老会が
行われることで有名だ。「オバァ、敬老会は?」と
聞くと、久松の敬老会は10月に行われるという。
敬老の日(としよりの日)が全国に広まったのは
昭和35年以降であったらしく沖縄では昭和43年に
記念切手が発売されていることを考えると、早くから
敬老の日を祝う行事が行われていたようだ。

敬老の日はもともと9月15日、久松は昔ながらの漁村
だからもしかすると旧暦の9月15日にするのかも
知れない。新しく70歳になり敬老会に呼ばれる人を
1年生とオバァ達は呼ぶ。
「昔は毎年、50人以上もいたけれど、毎年少なくなって
いくさぁ。さて、今年は何人くらいくるかねぇ」と
寂しそうに言う。少子化で毎年、どこの小学校も
1年生が減っていくのと同じで、年寄りまで減っていく
なんて変な話だ。久松も空家が目立って増え、一人
暮らしの老人が減っていっているのはよくわかる。
盛大だといわれた久松の敬老会もいつまで行われる
ことやら祝い好きなオバァも少しさびしそうだ。

↑キジムナー常連メンバーのオバァ。
やがて10年の付き合いとなる。

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