カメがいた。
宮古島はカメのいない島として知られている。
長くこの島に住んでいるが、陸上に住む淡水の
カメは見たことがなかった。
鶴・亀は、昔から縁起物として扱われている。
そのカメが玄関から訪ねてきたわけだから
捨てるわけにもいかず飼うことにした。
その翌日に今度は庭側の入口に、
もう一匹のカメが現れた。
今までみたこともなかったカメが続けて2匹!
1匹も2匹も飼う手間は同じなのでこれも
飼うことにした。もしかしたら大きな金運が
舞い込もうとしてるのかもしれないという錯覚に
陥りそうだ。
そして今年に入ってからの台風で、またまた
カメが迷い込んできた。
これで3匹目。
そしてそして今回の台風で後片付けをしていると、もう1匹。
これでカメが4匹になってしまった。
宝くじにでも当たってしまうのではないだろうか・・・・・
宮古島は条例でミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)を
飼うことは禁止されている。
ときに外来種は島の生態系を大きく狂わすことがある。
我が家に現れたカメの種類を調べていると
「ヤエヤマイシガメ」と判明した。
宮古島はカメのいない島であったのが、
約20年前から急激に繁殖しているそうだ。
おそらく誰かが持ち込んだものと思われる。
本来、八重山の固有種であるヤエヤマイシガメは、
絶滅が危惧されているそうだ。
じゃぁ、宮古島で繁殖したヤエヤマイシガメを捕獲して、
隣の八重山に送りかえせば良いのでは?
専門家によると「事はそう簡単なことではない。」という。
八重山の固有種でも八重山以外で繁殖したものは
外来種となるそうだ。
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