私の息子はこの店のお茶漬けが大好きで、成人して島を離れて
月日が経つが今でも、このお店の茶漬けが食べたいとよく言う。
幼い頃から、私が酒を飲む横で、よくお茶漬けを食べていた。
ある日、いつものように子供がお茶漬けを食べていたので、
温かいお茶を注文したら「お茶はおいていない。」と言われた。
(なんでやねん!横でお茶漬け食べてるがな!)
お店の大将は関東で修行したそうだ。
このときまで関東ではお茶漬けは、だし汁だと
言うことを知らなかった。
どおりで、家ではお茶漬けを食べたがらない。
関西ではお茶をかける。(ぶぶ漬けともいう)
鮭の切り身やタラコをあぶってご飯の上にのせたり、
塩こぶをのせたりしてお茶漬けを食べる。この店のお茶漬けは
美味しい。ホントに美味しいが、お茶漬けはお茶でしょ。
島の友達にお茶漬けはどうやって食べる?と聞いてみた。
「永谷園のお茶漬けをふりかけて、お湯を入れて食べるさぁ」
と言う。永谷園のお茶漬けの素をふりかけて食べるのは
わかるが、「お湯?なんでお茶やろ」
と言えば、「なんで、お茶漬けの素にお茶が入ってるだろ!」
と言われた。
別に強いこだわりを持っているわけではないが、
「湯?茶?」で険悪なムードが流れる。
すると、もう一人の友達が間に入って
「まぁ、まぁ、そもそも宮古ではお茶漬けはあまり
食べないよ。」と言って作ってくれたのが、鰹節をご飯の上に
のせてお湯をかけたもの。油みそをご飯の上にのせるのではなく、
つまみながらカツオのぶぶ漬けをいただく。
これが、また、美味しい!
やっぱりだし汁系の方が風味があって美味しいかも。
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