潜り漁を長くしていると、漂流することもある。
大切な事は「けっしてあきらめない。」という事。
日本なら、帰る時間が遅くなれば、誰かが知らせてくれて、
浮いていれば必ず捜索してくれる。
海が静かならいいが、海況が悪く次から次へと大波に
もまれだすと沈んでしまった方がよほど楽だと思うことも
ある。自分があきらめてしまうと、一生懸命探してくれている
人たちに申し訳がない。
日本と海外の常識は違う。海外でダイビングして浮上すると
スコールの真っただ中でわずか数メートル先にいる人が
見えないほどだった。
当然、船は見つけられず、約6時間ほど漂流したことがある。
ダイビングボートは、ダイビング中に激しいスコールが
やってくるのが見えたので危険を感じて港に戻ったそうだ。
港まで約1時間、往復2時間。
日本ならダイビングしている人になんとか知らせて浮上さす。
知らせる方法はいくらでもある。
スコールを見て逃げ帰ったボートの言い分は、
船がリーフにのし上げたり、船がひっくり返ったりしたら、
あなたたちを助けることも出来ない。もう一つの理由は途中で
浮上さすと料金がもらえないというあきれた言い分だった。
漂流しているあいだは、逃げた船の船長に腹が立って
腹が立って仕方がなかったが
発見・救助されたとき口から出た言葉は、
Thank you very much.!
つくづく日本人だなぁ~と思いました。
情けないわ・・・・
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