12月は忘年会シーズン。居酒屋に入ると団体席が用意してあって、
そこに一人みんなが来るのを待っている人がいる。
ビールも注文しないで、みんなが来るのを待っている。
沖縄では見慣れた光景で、店に入ってくる人は、その席ちらっと見て、
何気に時計を見る。時計の時刻は7時20分、もう一度、待っている人を見て、
うっすら笑って自分の席につく。この短い時間に思い浮かべることは、
ビールも頼まないで待っている人は「ナイチャー(本土出身)だな。
待ち合わせに告げられた時間は7時だな。
後2〜30分は誰も来ないだろうな。」
きっと店に入ってくる人はこの待っている人を見て、ほとんどの人がそう思うだろう。
忘年会を含めて飲み会に告げられた時間にくる地元人はいない。
7時の待ち合わせなら、その時刻には風呂に入っているか、
夕食を家で食べている。それどころかバックれる人もいるだろう。
沖縄の飲み会に集合時間は決められるけれど、そもそも約束の時間など
存在しないに等しい。宮古島ではとくにオトーリで回し飲みをするので、
できる限り遅くやってくる。約束の時間という概念さえ存在しない。
まぁ考えてみたら、たかが飲み会。
酔っ払ってしまえば誰が遅れてこようとバックれようと大した問題ではない。
7時スタートと言われたら8時くらいに着けばOK 。
遅れても怒るような人はないのだ。