散歩道の途中にヘチマが自生している。育ち具合から翌週には収穫できそうなものが
あったが、強い北風が吹いて飛ばされてしまった。自然に自生しているので誰かが
受粉しているわけではなく、おそらくミツバチや蝶、昆虫が受粉させているのだろう。
自然な風が受粉のための昆虫を呼び寄せる。
ヘチマの花は1日花で、花には雄花と雌花があるそうだ。
そして受粉のチャンスは雌花の1日だけ。
沖縄ではヘチマを栽培している農家が多い。家庭菜園でも夏の日差しを和らげる
緑のカーテンを作っているのをよく見かける。
ヘチマはウリ科の植物で、原産地は南アジアだそうだ。
ツル性の一年生植物で、日本のような温帯地域でも夏の暑い期間に成長する
性質を持っている。低音には弱いため、春の終わりから夏にかけての
栽培が適しているという。
子供の頃は銭湯だった。銭湯に持っていく洗面器の中には
シャンプーと石鹸、タオル、そしてヘチマを乾燥さでたものが入っていた。
乾燥させたヘチマで身体をゴシゴシされた。
沖縄に来てからヘチマは食べるものだと聞いて驚いたことがある。
あんなギザギザしたものが食べられるとは思わなかった。
沖縄ではヘチマを方言でナーベラという。
ゴーヤチャンプルーと並んで、ナーベラチャンプルは夏の食堂の定番メニュー、
ナーベラの味噌炒めも人気がある。我が家では味噌汁の具にもする。
自生しているヘチマはいくつか小さな身がつき始めていた。
2週間後くらいには一つ二つ収穫できそうだ。