パラオ共和国の州の1つアンガウル。
パラオ諸島の南、ペリリュー島の南西10キロに位置し、パラオを取り囲む
サンゴ礁のさらに南にある。島の総面積は約8㎢、人口は2015年の調査で
119人。アンガウル州ではパラオ共和国の公用語であるパラオ語と英語の他、日本語がアンガウル州憲法で公用語として定められている。
日本以外に公用語を日本語としているのは世界でただ一つアンガウル
だけである。これは世界大戦より前のパラオが日本帝国の
委任統治領であった歴史的経緯のな残りによるもので、日本語が公用語に定められている唯一の事例である。
ただし、現在のアンガウルには日常かいわに日本語を用いる住民は
いないそうだ。アンガウルもペリリューと同じく第二次世界大戦の
ときの激戦地で、とうじの艦船や航空機の残骸がいまでも残っている。
他にも戦没者慰霊碑や小さな仏教寺院、顕彰碑などがある。
今の上皇上皇后陛下がペリリュー慰霊に訪れたのは有名な話。
あの時の慰霊碑はアンガウルを望む場所に建てられている。
そしてアンガウルからペリリューの方向の先にあるのは靖国である。
観光で訪れる人はほとんどいないそうだ。