入った小さな瓶がある。
蓋をあけるとシナモンに似た爽やかな香りがする。
正式名称を「ひはつもどき」
コショウ科の属するツル性の植物。
東南アジアが原産で、南西諸島にも帰化して
栽培されている。
沖縄本島では「フィファチ」宮古・八重山では
「ピパチ」または「ピパーツ」と呼んでいる。
琉球王朝時代の文献にも登場するので、
古くから香辛料として使われていたようだ。
卵型の葉の付け根部分に実をつけ、この実が熟する前に
収穫し、天日に干して乾燥させ、炒って粉にする。
八重山ソバには欠かせない香辛料として
普及しているが、豚肉料理や山羊料理の
臭み消しとしても使われる。
残念ながら宮古島ではあまり使われない。
宮古島では主に薬として用いられることの方が多い。(昔)
胃腸の整腸作用、食欲増進、痛風や
リュウーマチによる痛み、咳による呼吸困難にも
効くそうだ。
八重山に行くと必ず買ってくるが、そんなに使った
覚えはないのにいつのまにか瓶ごと消えてしまっている。
八重山にあって、宮古島に無い物の一つだ。
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