沖縄本島の恩納村でリゾートホテル建設に伴い
水中調査(生物・サンゴ)をしたことがある。
8月9月真夏のことで、救急車のサイレンが聞こえない
日はなかった。救急搬送されるのは、おもにビーチで
遊ぶ観光客で、当時は日射病と言っていた。
日射病と熱射病の違いは、長時間直射日光を受けことで
起こるのが日射病で、熱い屋内において障害が起こるのが
熱射病。
当時は、日焼けオイルを塗って身体を焼く人が多く、
遊びに夢中になった子供が日焼けで火傷状態になる
ことも珍しくなかった。
ダイビングや海の事故よりも、熱中症による事故の方が
圧倒的に多い。夏の救急搬送はビーチかゴルフ場と
いわれるほど。
海の作業では、実際に熱中症で意識障害を起こし
倒れる人がいる。急いで日陰に運んで身体を冷やす
ことが最優先。
倒れた人に触れると意外なことに身体が冷たい。
それでも動脈や静脈が通る箇所に濡れたタオルなど
当てて冷やすようにする。
防ぐには適度な休息と十分な水分補給を心がけるしかない。
熱中症なんて、沖縄のビーチか日陰のない海の上の
作業現場でのことかと思ったら
今は本土の家の中にいても熱中症になるなんて、
安全な場所がないじゃない。
異常気象という言葉に慣れすぎ。
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