ダイビングを終えて、近くの港でお客さんを
おろし、平良へ向けて帰る途中、追い込み漁を
終えた海のカゥボーイ達が乗るサバニが前を
走っていた。追い込み漁は朝、暗いうちから出航して
4~5回、網を入れて漁をする。
一日の漁を終えて母港の佐良浜に帰るのが3時くらい。
前を走るサバニを見て「今日は遅くまで漁をして
いたんだなぁ」と思いながら船を走らせていた。
サバニは向え波もものともせず、白い波しぶきを
あげながら20ノット以上のスピードで疾走する
海の飛ばし屋だ。の、はずが・・・・
前を走るサバニの一群がどんどん近づいてくる。
距離が縮まってくる。私も一人なので船の
スピードを押さえぎみGPSで見ると18ノット。
普通ならアッ、という間に見えなくなるはずなのに、
おそらく15ノットくらいでサバニは走っているの
だろう。
来間島の橋をくぐるまでにサバニの一群を追い越して
しまった。サバニの横を通り過ぎるとき、知り合いの
顔も見えたので手をあげて行くと向こうも手を
あげる。しかしカゥボーイ達の数人は手をあげていると
言うより「先に行け、抜いて行けと合図している
ようなしぐさだ」
燃料代の値上がりが深刻な問題になっているが、
おそらく燃料を節約しながら走っている
のだろう。普通の船が帰りを急ぐサバニを追い越す
なんて考えられない。燃料代は一気に値上がりして
去年の約倍近くになっている。本土の値段は知ら
ないが、ガソリンは160円、軽油や重油の盗難も
あいつでいる。漁協へ行くと、さほど海は時化て
いないのに昼間から数人の漁師が酒を飲んでいる。
「海に行かんのか?」と聞くと「引き合わん!」
(燃料代と魚の値段)とやけ酒だ。
燃料代の高騰が続く、こりゃぁ、深刻な問題だ。
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