と思っている。そんなことを言ったら宮古島の人に失
礼な!実は宮古島に住む人達も、酒の島と言われても
仕方がないと思っている。
それは、宮古島特有のお酒の飲み方「オトーリ」
という飲み方、嫌々、宮古島が
生んだ最大の文化でもある。
複数の人が酒の席に集まると必ず行われる「儀式」
といっても過言ではない。
まずは場の中心人物が、並々と酒をついだグラスを
前にかざして、一席ぶったのを皮切りに一気に飲み干す。
そして同じグラスに並々とお酒をついで次の人に渡す
渡された人は、それを一気に飲む。
これがエンドレスに続く。
市内には、オトーリに使われるグラスやピッチャーと
呼ばれる水差しが売られている。
宮古島のある警察官がポツリと
「この島にお酒がなければ、犯罪なんて起こらないのに」
と言っていたことがあった。
このオトーリという飲み方は過去にも何回か問題として
取り上げられて集落によっては「禁止令」が
出されたこともある。
禁止令が全員一致で可決され、そしてオトーリが回された
というオチもある。
島内には、交通安全や生活安全などに関する標語が
張り出されているが、その中には
「無理にオトーリを回さない」や
「オトーリは、やめましょう」というのも掲げられている。
先日、市長が新型肺炎コロナに関する記者会見の
模様が映し出された。
その場で市長が宮古島市民に対して、感染防止策として
オトーリをやめるよう通達があった。
オトーリが禁止されるほど事態はひっ迫している。
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