くることがある。20年ほど前に、ある女性から
埠頭岸壁の調査の依頼を引き受けた。
ご主人が車で出かけたまま行方不明となり、
おそらくその埠頭岸壁から車で飛び込んだ疑いが
あるので、海底を調査してくれとのこと。
目撃者もいなければ遺書もない。事件の確証がない
かぎり警察も消防も捜査はしてくれないので、
民間の潜水会社に依頼が来たというわけ。
結果、数台の車が発見されたが、依頼者の車は
見つからなかった。その後、どこかの山の中で
遺書と一緒に見つかったそうだ。
この南の島でも海に飛び込む人がいる。その多くは
男性で島外の人が多い。最近は、そのような捜査の
仕事はこないが、あっても引き受けないだろう。
急がなくても、寿命の火は必ず消えるときがくる。
自分で消したい奴には好きにさせればいい。
海に飛び込まれるのは迷惑だ。2006年、県内の
自殺者の数は四百人で、男性が三百十五人
圧倒的に男性が上回っている。一般的に女性の方が
パニックにおこたりやすいと言われているが、
ドタンバになると、やっぱり女性のほうが強い。
カラカラでも圧倒的に女性のほうが・・・・・
やめておこう、女性を敵に回すほど怖いものはない。
