できるようになった。伊良部島に住む人も船の時間に
左右されることなく、車で宮古島本島に来ることができる。
利便性がよくなったことばかりではない。
伊良部島の台所を支えていたAコープは、ガラガラ状態。
ストロー化現象が起きて、品ぞろえの豊富な宮古島の
スーパーに来るようになった。
港近くにあった旅館、民宿、観光客が宿泊するところではなく、
船の最終便に乗れなかった伊良部島の人が宿泊する
ところでは、まったくお客さんがいなくなり、方針転換を
迫られている。
「今さら、観光客向けにすると言ってもねぇ~」
そもそも素泊まり専門で、ほとんどが伊良部島出身の人が
ボランティアのような形でやっていたところ。
勝手に来て、勝手に料金を支払って帰っていく。
最近、困っているのは、タクシーの運転手さんが道が
わからないと言うことが多くなった。
伊良部島で営業をしていたタクシーが橋を渡って、
宮古島で客を乗せる。伊良部島の事は隅々まで知っている
けれど、宮古島本島の宿泊施設など知らない。
空港で誰もが知っているホテルや民宿・ゲストハウスを
知らなくて、ウロウロしたあげく
お客さんから電話がかかってくるということが起きている。
伊良部島に住むオジィやオバァの中には
「橋が出来て、宮古島が遠くなったさぁ」という人もいる。
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