カレンダーは太陽暦で書かれているが、沖縄のカレンダーには
太陽暦の下に小さく旧暦が書かれている。
普通のカレンダーは「新暦」太陽暦で、これに対して
「旧暦」は、月の満ち欠けを重視した太陽太陰歴。
毎日、海に出ていく私たちも旧暦を知らなければ、
いったい潮が今日はどれくらい引くのか満ちるのか
わからない。それじゃ、船を操船するときに困る。
旧暦は新暦より深く自然をよみとり、昔の人がどれほど
大切にしていたのか島で暮らしていれば、わかるようになる。
たとえば、浜下りが行われる旧暦の3月3日は、
海水温が高くなってくる。
沖縄の夏の風物詩といわれるスク漁(アイゴの稚魚)も、
まるで旧暦の暦を知っているかのように旧暦の6月7月の
大潮の日に現れる。
海だけでなく農業も旧暦なくしてやってはいけない。
ヘチマやゴーヤー、マンゴーの花は旧暦の1日と15日に咲くので、
この日に受粉しなければならない。この日に花が咲くことが
わかっているので、準備することができる。
種まきや刈り入れの時期も旧暦を見て行う。
科学的には証明されていないというけれど、出産も、
またその逆も旧暦が目安になる。
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