うんたま森のキジムナー

宮古上布

今から400年前、天正11年頃、宮古島の
下地真栄という人が沖縄本島からの帰途
逆風に流されて中国に漂着。
そこへ琉球進貢船が回航してきたので、それに
便乗して島に戻った。

しかしその途中、暴風に巻き込まれて、
船の舵にロープが巻きつき転覆のおそれがあった。
それを泳ぎが達者だった下地真栄が荒海に飛び込み
舵に巻きついたロープを取り除いたという。

その船に同乗していた進貢使は、
時の王(尚永王)にその勇気を伝えたところ
王は、その功績を讃え真栄を宮古島の
間切頭役に取り立てた。

その真栄の妻、稲石((いないし)は
いたく感激し、その恩に報いるため工夫を
こらして織物を織り上げた。
これが宮古上布の始まりだと伝えられている。

王朝時代に織られたものを買った人がいた。
その場に立ち会って現物を見たとき、
光沢とその織物がもつ美しさに驚いた。
おそらく国宝級にあたいするものだった。

宮古上布は今でも織られているが本当の
宮古上布は絶滅している。
宮古上布には7つの作業工程があり、
それぞれ極めた人たちの技がないと
出来ない。
また、当時の過酷な時代背景があってできたものだ。
王朝時代の織物をあの時は一反600万で
3反〜4反買われたが、本来の価値は
とても値段がつけられるようなものではなかった。

今でもその時に取り引きされたものを探しているそうだ。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

キジムナ
暖かな天気に恵まれてよかったです。
朝の便で、宮古島にもどります。
観光シーズン突入です。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「宮古島」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事