浦島太郎の竜宮伝説、桃太郎の鬼退治、天女の羽衣伝説や
人魚伝説など、全国の海辺には似たような話しがある。
毎朝、通る散歩道にも竜宮にまつわる御嶽がある。
竜宮伝説のパターンは海の生物と出会うことにはじまり、
そこから竜宮に行く。
竜宮というところは、フグやタコ、ヒラメや鯛に
例えられるようなホステスがいてシステム的には飲み放題、
食べ放題、時間は無制限であり、好きなだけ遊び続けてもいい。
それが数日、数ヶ月、数十年であろうとも O.K!
そこを仕切っているのがひときわ美しいツンデレで
「開けてはなりませぬ。」という意地悪な乙姫ママ。
そこに行くのが「竜宮伝説」というわけだ。
昔、荷川取村の湧川マサリャーと言う漁師もその一人。
ある日、漁に出てエイを釣ると、あら不思議!
そのエイがたちまち美しい女性に変わってしまった。
マサリャーは一目惚れして夫婦の契りを結ぶが、
女は海に戻って行ってしまう。
数ヶ月たったある日のこと、同じ場所で釣っていると、
どこからともなく2〜3歳の3人の子供が現れて
「母の使いで父を竜宮に案内するためにやってきました。」
という。
マサリャーは不審に思ったが、子供がマサリャーの
手をとって海に入ったかと思うと、そこは金銀ちりばめた
竜宮城だった。
そこで竜宮恒例のパーティーが開かれるわけだが、
マサリャーの滞在は三日三晩でもたらされたお土産は
飲んでも尽きるることのないお酒…
この話しにはまだ先がある。
意外なオチもあるので、機会があれば訪れて見てください。
場所は荷川取漁港のすぐ近くにあります。