旧暦の1日15日に、日ごろからお世話になっている
「ヒヌカン様」に感謝を込めて炊いたご飯と
お酒、お水をお供えし手を合わせること。
これはヒヌカンを祀る主婦が昔から行って
きたことである。
旧暦では、毎月1日が新月、そして15日後が
満月で、両方とも大潮である。
月に2度訪れる大潮の日は、昔から
「神様が活発に行動する。」と言い伝えられている。
オバァいわく、新月の1日は「天の門が閉まる日」
ヒヌカン様は門が閉まる前に家族について
報告をしにいくのだそうだ。
そこの家の家族は仲良くやっているのか、
健康にすごしているのか、最近の
願い事はなんなのか、天に報告をするという。
「天の門が開く」のは満月の15日ヒヌカン様の報告を
聞いた天の役人があちこちに向かうという。
まるで見てきたように話しをするオバァ、
昔話をするように教えてくれた。
チョット理科の話
新月と満月の日は太陽、地球、月が一直線に並ぶ。
この日に地球に及ぼされる月や太陽の引力などが
大潮を引き起こす。
サンゴが満月に産卵するように、大潮の日は自然や生命とも
関わりが深い日になる。
沖縄では大潮の上げ潮に産まれ、大潮の下げ潮に
この世を去ると伝えられている。
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