気持ちが強い。「米軍基地反対」「自衛隊反対」沖縄でこのような
看板を数えきれないほど見る。戦争のずっと前、沖縄の歴史を少し
紐とけば、又、違った面から平和を尊ぶ気持ちが見えてくる。
中学の社会で習った「鉄砲伝来」は1543年、日本の鉄砲の歴史は
ここから始まる。琉球時代の城跡から13世紀~14世紀にかけて、
鉄砲らしきものが使われた形跡が発見されている。日本に鉄砲が
伝来されるずっと以前に大陸から火薬を使った武器が
持ち込まれた。琉球がほぼ統一されたのが1429年、琉球王朝の時代、
15世紀に琉球国は、武器を放棄している。東洋に武器を持たない
国があると聞いてナポレオンが驚いたという記述が残されている。
おそらく武器を放棄した国は世界でも琉球国だけだろう。
空手は唐手とも言い、大陸から伝わった武術かも知れないが、
独自に空手として武術の発展を遂げたのは、武器を持たず素手で身を
守らなければならなかったからだろう。伝統文化として伝えられて
いる棒術も同じ。刀や槍、鉄砲など武器を捨てた。武器を必要と
しない国をつくりあげようとした琉球国は素晴らしい。
琉球は大陸や南方から来た人達の多民族国家であり、琉球王国が
出来上がるまで民族間の争いが絶えなかっただろう。
そして琉球国が出来上がり、武器を放棄した。
薩摩に支配されるまで、武器のない時代があった。
平和を求める遺伝子みたいなものが人間にはあるのかも知れない。
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