近年、真冬でも台風は発生するが、やはり
発生数が多いのは6月~10月。沖縄県に影響を
及ぼす台風も、ほとんどこの期間内に襲来する。
8月は、台風の発生数、沖縄への接近数がもっとも
多い月である。
台風とは、北太平洋南西部に発生する暴風雨の
名称であるが、世界には台風と同じ熱帯性の
低気圧があり、地域によって別の名称がついている。
カリブ海に発生し、アメリカを襲うものは
ハリケーン、インド洋に発生するものは、
サイクロンと呼ばれる。また、オーストラリアでは、
ウィリー・ウィリルズと呼ばれているが、これは、
台風などよりも規模の小さなものらしい。
西インド諸島を航行する船乗りたちの歌に次ぎの
ようなものがあるという。
June – Too soon 6月―そろそろはじまるぞ。
July – 7月―さぁ来るぞ。
August – look out you must 8月見張りはよいか。
September – remember 9月―油断するな。
October – all over 10月―もうすんだ。
遠洋マグロ漁船に乗っていた人たちの話を聞くと、
「喜望峰の荒波も怖いけれど、乗り越えれば、
ケープタウンが待ってるさぁ。台風の後は楽しみがない。」
喜望峰の荒波がどれくらいなのか?
ケープタウンがどれだけ楽しいのか?
私にはまったくわからない。
経験者たちはいつもこの話題で盛り上がる。
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