綱引きよいえば運動会でのメーンイベント、生徒だけでなく父兄も参加して
行われる。沖縄では旧暦の9月に各地で行われる。
綱引きは琉球王朝時代から続く長い歴史を誇る伝統行事であった。
中でも「沖縄三大綱引き」といわれるのが「那覇大綱引き」「与那原大綱引き」
「糸満大綱引き」である。
大綱引きの発祥は那覇大綱引きで1450年ごろといわれている。
琉球王朝の祝い事や、中国かた来訪した冊封使、歓待の際に特別に行われた
国家的な催しであったと考えられている。
古琉球の時代から400年以上の伝統を持つ大綱引き。
戦前は那覇四町綱と呼ばれ、四つの町と周辺の町が西と東に別れて
綱を引いていた。那覇大綱引きは毎年10月、スポーツの日を含む
三連休の中日(日曜日)に開催される。今では観光行事の一つとなっている。
その一方で勝負に熱中するあまり、喧嘩が始まったり、過去には
逮捕者が出ることもあったという戦争によって中断していたこともあったが、
開催が再開されてから開催されるたびに盛況となり、1955年には米藁で
製作された世界一の綱としてギネスに認定されている。
記録は3度更新されて1977には、総重量およそ40t、全長186m、直径1m58㎝、
手綱数236本の記録がある。綱引きで切れた綱を持ち帰るとその一年は無病息災、
家内安全であると伝えられている。
この時期の満月の夜に合わせて、沖縄各地で綱引きが行われる。