愛想良く笑顔で店主が、あれやこれや
と進めてくる。気にいったものもあったが、
値段の折り合いがつかなかったので
何も買わずに店を出ようとすると、店主の
表情が一変した、片言の英語で
「見物料を支払え!」と脅しとも取れる言い方を
する。スラムの近くだったので身の危険を感じ
1ドルを渡して店を無事に出た。
日本なら、何も買わなくても
「ありがとうございました」と言うだろう。
又、来てくれるかも知れないし、店の評判に
かかわる。海外ではその日一日を生きる為に
商売しているのが当たり前のところだってある
から、買わないならお金を奪うこと
すら珍しいことではない。
沖縄本島の繁華街「松山」で、キャッチ追放条例が
出た。「飲みいかがっすかぁ~」とひつこくまとわり
ついてくるが、本土のキャッチと違い
悪質なキャッチに出会ったことがない。
(中には被害が出ているそうだ)
知らない店を探すより、キャッチを利用したほうが
手っ取り早く、面白い店を紹介してもらったことも
あるし、親切なキャッチと言えば、おかしいけれど
たくさんの常連客を持っているキャッチもいる。
私の場合は、逆にキャッチを数人集めて、値段の
交渉をさせて店を決める。ボッタクリに遭ったことは
ないし、とても親切にガイドしてもらった
思いのほうが強い。こんなことを言うと叱られ
そうだ。繁華街の衰退から自然と生まれたキャッチ!
観光客にはガイドブックみたいなものだけれど、
チョットひつこ過ぎたのかな・・・
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