宮古島に出入りする交通手段は、現在飛行機のみとなっている。
したがって宮古島の地に最初に足をつけるのは宮古空港。
宮古空港ビルターミナルは1997年に建て替えられた。
ターミナルビルは渡鳥のサシバをイメージして作られている。
旧宮古空港は反対側に位置していた。
空港建物は沖縄の琉球花笠をイメージして作られたもので、
通称「花笠空港」と
呼ばれていた。
当時はJTA トランスオーシャン航空ではなく「南西航空」だった。
本土から那覇空港に到着して、一旦空港建物を出て、
南西航空ターミナルに移動した。
ボーディングブリッジなどなくパッセンジャーステップ車が横付けして
乗り降りしていた。宮古空港に到着して飛行機のドアが開くと、
なんともいえない湿気を帯びた生ぬるい風が機内に入り込んでくる。
タラップを降りていくとターミナルの二階展望台から
迎えにきた人たちが手を振っている。そんな空港だった。
見送りも見送る人たちが二階展望デッキにたくさんいた。
「かりゆし、かりゆし」 「元気でねェー」 「またおいでねェー」
見送る人たちの声が機内に入るまで聴こえていた。
現在のターミナルビルになってから、迎えににくる人たちは到着ロビーで待ち、
見送りは出発ロビーだけとなっている。
花笠空港は不便さもあったが、今の空港にはないものがあった。
現在の空港ターミナルは渡鳥のサシバをイメージして作られているので、
空港を出て振り返って見てください。
羽ばたくサシバが見えます。