平成29年10月11日付け日本経済新聞。
連載記事「働き方改革に悩む」がとても納得な記事だったので雑記しておきたいと思い。
残業させるなと言われても・・・
管理職、育成と板挟みい
必要な業務も「無駄」扱い危惧
「まずやってみろ限界」きめ細かな対応必要
「働き方改革」の旗振り役を任されている管理職がジレンマに陥っている。
「部下の残業増は上司の責任」という風潮が強まるなか、職場の労働時間削減と成果主義の板挟みになっている。
「まず自分でやってみろ」方式の、部下にしっかり経験を積ませる手厚い指導ができず、人材育成面での不安も募る。
「定時に終わらなそうなら、おまえがやるんだよ」。部下が担当するプレゼン資料の作成。締め切りが迫ってはいたが、完成の道筋はついていた。自分が手を出す業務ではなかったが、それ以降は部下を帰らせ残りを引きとるようになった。
「一人でやり遂げることが成長につながるはず」。釈然としない思いだけが残った。
「今日予定を入れちゃってるんで」。納期直前で部署総出の慌ただしい雰囲気のなか、早々に退社する部下の背中を見送るしかなかった。
「現実問題、残業しなければ回らない日はあるし、部署全体が忙しい日は事前に分かるはず。働き方改革を逆手にとって、仕事から逃げているとすら勘ぐってしまう」。
働き方改革が職場の信頼関係に影を落とさないかと気をもむ。
管理職が翻弄される背景には、働き方改革として企業が残業削減の制度化を急ぐなか、管理職の判断や裁量の余地が狭められていることもある。
「社内調整が管理職の仕事とはいえ、部下を早く帰すために新たな業務が生まれ忙しくなった」とこぼす。
「経営陣からのメッセージは『無駄な会議はやめよう』『無駄な事務処理はやめよう』で止まっている。無駄の排除が目的化していて、働き方改革が企業の将来にどうつながるのかが見えてこない」という。
しっかりコミュニケーションを重ねて部下を育成するなど、すぐに成果が出ないが不可欠な業務も無駄時間扱いされかねないことを男性は危惧する。
「労働時間削減と成果の両立を求めるなら、経営陣はある程度、現場に任せる覚悟を持ってほしい」。と訴える。
「労働時間の短縮を迫るだけでは、『働かせ改革』になり、管理職に負荷が集中し過ぎる」と指摘する。
「部下の育成など管理職が自らの役割に誇りを持てるような風潮を経営陣が主導してつくっていくべきだ」と提言する。(以上、NPO法人ファザーリンク・ジャパン 安藤哲也代表理事)
「業務の効率化、長時間労働の是正の流れが加速する中で、『まずは自分でやってみろ』という日本企業的な育成方法は限界が出てくる」
「今の管理職層は、『丸投げ』で育てられたという成功体験にとらわれず、部下一人ひとりのスキルに合わせた、きめ細かな対応を学ぶ必要がある」(以上、組織・人材コンサルティング ヒトボジェイピー 永田稔社長)
所感
連載「働き方改革に悩む」を読んで、まさにその通りと合点がいった。
管理職のやりにくさ、経営陣の無責任ともとれるあいまいな指示。その環境の中で権利を盾に主張する部下。
よし、これに立ち向かおう。働きアリの日本的労働から脱却し、必要なものを選別し、ほしい成果をきっちりともぎ取る仕事を組織を挙げてできるよう、がんばろう。
連載記事「働き方改革に悩む」がとても納得な記事だったので雑記しておきたいと思い。
残業させるなと言われても・・・
管理職、育成と板挟みい
必要な業務も「無駄」扱い危惧
「まずやってみろ限界」きめ細かな対応必要
「働き方改革」の旗振り役を任されている管理職がジレンマに陥っている。
「部下の残業増は上司の責任」という風潮が強まるなか、職場の労働時間削減と成果主義の板挟みになっている。
「まず自分でやってみろ」方式の、部下にしっかり経験を積ませる手厚い指導ができず、人材育成面での不安も募る。
「定時に終わらなそうなら、おまえがやるんだよ」。部下が担当するプレゼン資料の作成。締め切りが迫ってはいたが、完成の道筋はついていた。自分が手を出す業務ではなかったが、それ以降は部下を帰らせ残りを引きとるようになった。
「一人でやり遂げることが成長につながるはず」。釈然としない思いだけが残った。
「今日予定を入れちゃってるんで」。納期直前で部署総出の慌ただしい雰囲気のなか、早々に退社する部下の背中を見送るしかなかった。
「現実問題、残業しなければ回らない日はあるし、部署全体が忙しい日は事前に分かるはず。働き方改革を逆手にとって、仕事から逃げているとすら勘ぐってしまう」。
働き方改革が職場の信頼関係に影を落とさないかと気をもむ。
管理職が翻弄される背景には、働き方改革として企業が残業削減の制度化を急ぐなか、管理職の判断や裁量の余地が狭められていることもある。
「社内調整が管理職の仕事とはいえ、部下を早く帰すために新たな業務が生まれ忙しくなった」とこぼす。
「経営陣からのメッセージは『無駄な会議はやめよう』『無駄な事務処理はやめよう』で止まっている。無駄の排除が目的化していて、働き方改革が企業の将来にどうつながるのかが見えてこない」という。
しっかりコミュニケーションを重ねて部下を育成するなど、すぐに成果が出ないが不可欠な業務も無駄時間扱いされかねないことを男性は危惧する。
「労働時間削減と成果の両立を求めるなら、経営陣はある程度、現場に任せる覚悟を持ってほしい」。と訴える。
「労働時間の短縮を迫るだけでは、『働かせ改革』になり、管理職に負荷が集中し過ぎる」と指摘する。
「部下の育成など管理職が自らの役割に誇りを持てるような風潮を経営陣が主導してつくっていくべきだ」と提言する。(以上、NPO法人ファザーリンク・ジャパン 安藤哲也代表理事)
「業務の効率化、長時間労働の是正の流れが加速する中で、『まずは自分でやってみろ』という日本企業的な育成方法は限界が出てくる」
「今の管理職層は、『丸投げ』で育てられたという成功体験にとらわれず、部下一人ひとりのスキルに合わせた、きめ細かな対応を学ぶ必要がある」(以上、組織・人材コンサルティング ヒトボジェイピー 永田稔社長)
所感
連載「働き方改革に悩む」を読んで、まさにその通りと合点がいった。
管理職のやりにくさ、経営陣の無責任ともとれるあいまいな指示。その環境の中で権利を盾に主張する部下。
よし、これに立ち向かおう。働きアリの日本的労働から脱却し、必要なものを選別し、ほしい成果をきっちりともぎ取る仕事を組織を挙げてできるよう、がんばろう。