KIMUKAZU blog

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遊星號による天体観察

2020-05-02 17:28:35 | 機材
これまでデジタルカメラを用いて金星などの天体を撮影[3]してきたが、望遠鏡を用いて肉眼で天体観察[1,2]したことがなかった[4-6]。
そこで、今回、遊星號に接眼レンズを取り付け、月や金星の肉眼による観察を行ってみた。

遊星號には、接眼レンズが付属しておらず、そのままでは肉眼による天体観察ができない。
そこで、次の部品を追加購入した。

・プロ仕様 望遠鏡 ズーム接眼レンズ 高解像度 焦点距離 7.5mm-22.5mm 天体望遠鏡アクセサリ 標準1.25 ''
・AstroStreet GSO 90°正立プリズム 31.7mm径 1.25インチ 台湾製 [国内正規品]
・31.7-24.5 AD(変換アダプター)

ここでは、天体の視野導入が容易となるようズーム接眼レンズ(遊星號では36倍~107倍)を使用した。
また、天体の正立像による観察のため、正立プリズムを使用した。
さらに、31.7-24.5 ADを用いることで、コルキットスピカに付属していた接眼レンズKT-12mm(遊星號では67倍)を利活用した[7]。
正立プリズムと接眼レンズを取り付けた遊星號を、ポルタ経緯台に搭載した写真を次に示す。



都内の空が明るい場所でも小さな望遠鏡を用いれば、月や金星などの明るい天体を観察することは十分に可能である[2]。
特に金星は、昼間に観察することで、その濃淡を見ることができるようだ[8-9]。
冷静に考えれば当たり前かも知れないが、昼間の天体観察(太陽以外)は、私には驚きであった。

今回は、遊星號を用い、日没後であるが月と金星の肉眼での観察を行い、非常にクリアでシャープな天体像を確認することができた。
(残念ですが、天体のスケッチはありません)
今後は、昼間の金星の観察やコリメート撮影にも挑戦してみようと思う。

参考文献:
(1)天体観測-Wikipedia
(2)天体観望-Wikipedia
(3)天体写真-Wikipedia
(4)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(7)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影-goo blog
(8)金星の模様
(9)8cm屈折望遠鏡で観測した金星のスケッチ
(10)Museo Galileo-Ingrandimento foto-Fasi di Venere
(11)振り返りGalileoProject天文学会フォーラム20100324
(12)「天文観察ノート」’94年作
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コンデジ(Pentax X70)で金星を撮影(2)

2020-05-02 05:40:51 | 金星
以前、Pentax X70[1,2]を用いて、金星[7]の撮影を試みたが、金星(当時の等級:-4.3, 視半径:11.1")の満ち欠けを確認することは困難であった[4]。
今回は、以前より金星の視半径が大きくなり条件も良くなったので、再び、X70を用いて金星の撮影を試みた。
ここで、X70は、自由雲台とアリガタプレートを用い、ポルタ経緯台に取り付けて撮影を行った[10]。
また、撮影画像(jpeg画像3枚)を、MacOS環境にて、Lynkeos[8]を用いてスタック処理およびWavelet処理を行った結果、金星の満ち欠けを確認することができた。

(1)金星の撮影
Pentax X70で撮影した金星の画像を次に示す。
以前の撮影では、オートフォーカス機能が使えず、フォーカスモードを無限遠に設定して撮影したが、今回はオートフォーカスが使用できた。


2020-05-01 18:39 金星(等級:-4.5, 視半径:19.6")[5]
Pentax X70, PENTAX LENS OPTICAL 24x ZOOM 4.6mm-110.4mm F2.8-F5.0
Mモード, ISO200, 110.4mm, f/5, 1/500 sec, AF, 太陽光
※画像の中央部に非常に小さい金星像が確認できる。

(2)Lynkeosでの画像処理

LynkeosのAnalize処理画面
(4枚の撮影画像から3枚の画像が自動選択された)


Lynkeosのスタック処理画面


LynkeosのWavelet処理画面
ここでは、Freq:0.0313のレベル値を0.2に設定し、他の値はデフォルトのままにした。

(3)画像処理結果

スタック処理のみを実施(拡大)


スタック処理およびWavelet処理を実施(拡大)
2020-05-01 18:39 金星(等級:-4.5, 視半径:19.6")[5]
Pentax X70, PENTAX LENS OPTICAL 24x ZOOM 4.6mm-110.4mm F2.8-F5.0
Mモード, ISO200, 110.4mm, f/5, 1/500 sec, AF, 太陽光

・対物レンズ口径:22mm (=110.4mm/5.0)
・ドーズの分解能:5.26"[6]
・イメージセンサ分解能:5.83"相当[6]
(イメージセンサ画素ピッチ:1.56μm[6])

(4)まとめ
コンパクトデジタルカメラPentax X70を用いて、金星の撮影を試みた。
X70において、オートフォーカスで撮影できた金星の画像を、Lynkeosで画像処理した結果、金星の満ち欠けを確認することができた。
X70の分解能に近い小さな被写体でもオートフォーカスで撮影できた画像(すなわちピントの合った画像)であれば、イメージセンサにはその情報はしっかり記録されており、後の画像処理で、その像をある程度は再現できるようだ。

(5)所感
コルキットスピカを用いた直焦点撮影[10]の際にピント合わせに苦労したので、コンパクトデジタルカメラのオートフォーカス機能の凄さを改めて感じることができた。
望遠鏡を用いたお手軽撮影に、コリメート撮影法があるようだ。
コリメート撮影の際は、望遠鏡のピントが若干ずれていても、接眼レンズを覗くカメラのオートフォーカス機能でピント合わせができてしまうのだろうか?
また、どれくらい小さい被写体までオートフォーカスできるのであろうか?
今後、調べてみたいと思う。

参考文献:
(1)コンパクトデジタルカメラ/X70
(2)ペンタックス、広角26mmからの24倍ズーム機「X70」
(3)Pentax X70での土星撮影-goo blog
(4)コンデジ(Pentax X70)で金星を撮影-goo blog
(5)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(6)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(7)金星-Wikipedia
(8)Lynkeos home page
(9)天体写真のスタック画像処理用フリーウエア-goo blog
(10)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(13)-goo blog
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