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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(4)

2020-08-11 15:25:48 | 木星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、木星[9]の直焦点撮影を試みた[20-21]。
木星の自転により、大赤斑[17]が移動する様子が確認できた。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、木星の撮影を行った[20-21]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
木星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に木星が写ることを確認することで行った。
木星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約15秒(約450フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、RegiStax6[11]を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を行った[12]。
また、RegiStax6からの出力画像は、ImageMagick[14]を用いてトリミング処理した。

(2)木星の撮影結果

2020-08-10 22:42 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 10.7ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 22:59 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 25.3ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 23:14 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.3ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 23:30 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.3ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 23:42 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 4.3ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 23:56 木星(等級:-2.7、視半径:23.3")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 5.5ms, WB(B=233 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


※RegiStax6でのWavelet処理パラメータ例(共通)

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[15]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[15]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[16])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付けて、木星の直焦点撮影を試みた。
木星の自転により、大赤斑が移動する様子が確認できた[19]。
また、RegiStax6での処理において、一部の画像にひび割れが見られた[22-25]。
上記の原因は不明であるが、撮影時のブレが大きかったせいなのかも知れない。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)木星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)RegiStax6
(12)RegiStax-Wkipedia
(13)今日のほしぞら
(14)ImageMagick
(15)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(16)IMX290NQV
(17)大赤斑-Wikipedia
(18)ガリレオ衛星-Wikipedia
(19)Galilean Moons of Jupiter
(20)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(22)2016/4/20 ひび割れを越えて
(23)今日の木星(バローレンズテスト/繋ぎ目破綻)
(24)RegiStax6使い方
(25)今日の木星(ひび割れ)
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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(3)

2020-08-11 00:53:11 | 木星
前回、天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、木星、土星、火星の直焦点撮影を試みた[20]。
今回は、比較のため、Mac OS環境において、Lynkeos[9](前回は、RegiStax6[10]を使用)を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理した結果について記す。
具体的には、前回撮影した木星[11]の動画について、FFmpeg[12-13]を用いて、動画長を2sec(60フレーム)と10sec(300フレーム)にトリミングした後、そのそれぞれの動画について、スタック処理、および、Wavelet処理を行った。

(1)画像処理概要
MAK127SPにSV305を取り付け、SharpCap3.2[14]を用て、WindowsノートPCに取り込んだ木星の動画:aviファイル(動画長:約20sec)を入力として用いた。
木星のaviファイルは、FFmpegで動画長を5sec(60フレーム)と、10sec(300フレーム)との2つのファイルにトリミングした。
上記のそれぞれのaviファイルについて、Lynkeosで、スタック処理、および、Wavelet処理を行い、その出力画像を比較した。

(2)動画長2sec:60フレームでの木星の処理結果

2020-08-07 22:04 木星(等級:-2.7、視半径:23.4")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 13.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps
※Lynkeosでスタック処理、および、Wavelet処理実施(60フレーム)
※ImageMagick[16]でトリミング


※上記の2倍拡大イメージ


※LynkeosでのWavelet処理パラメータ例

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)動画長10sec:300フレームの木星での処理結果

2020-08-07 22:04 木星(等級:-2.7、視半径:23.4")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 54.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps
※Lynkeosでスタック処理、および、Wavelet処理実施(300フレーム)
※ImageMagickでトリミング


※上記の2倍拡大イメージ


※LynkeosでのWavelet処理パラメータ例
※比較のため、60フレームの処理と同じパラメータを使用した

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"
・イメージセンサ分解能:0.80"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)

(4)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、木星の直焦点撮影を行った動画に対し、Mac OS環境において、Lynkeosを用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を行った。
具体的には、撮影した木星の動画について、FFmpeg[12-13]で動画長を2sec(60フレーム)と10sec(300フレーム)にトリミングした後、そのそれぞれの動画について、Lynkeosでスタック処理、および、Wavelet処理を行い、その出力画像を比較した。
その結果、撮影時間10sec(300フレーム)の動画の方が良好な画像を得られた。
スタック処理では、n枚の画像を用いればノイズをnの-1/2乗に減らせるようだ[19]。
良好な惑星の撮影には、最低300フレームは必要になりそうだ。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)Lynkeos
(10)RegiStax6
(11)木星-Wikipedia
(12)FFmpeg
(13)FFmpeg-Wikipedia
(14)SharpCap
(15)今日のほしぞら
(16)ImageMagick
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)RegiStax-Wkipedia
(20)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
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