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CUSTOM-80MとMars-C Ⅱを用いた直焦点撮影

2024-03-27 10:11:53 | 恒星(b)
(1)撮影概要
 ・撮影対象
  リゲル[19]
  シリウス[20]
 ・機材
  望遠鏡:CUSTOM-80M 910mm F11[1-4](ヤフオクで入手:中古)
  ファインダ:6x30ファインダー(FIELD 8°)
   ※接眼部追加:SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー[5]
  イメージセンサ:Mars-C Ⅱ(SONY IMX662 1/2.8型 1936×1100 2.9μm)[6-7]
  フィルタ:Quad BP フィルター Ⅲ[9]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] 撮影時間:約60秒(1000フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理、傾き補正処理
  後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、リサイズ処理、トリミング処理、GIFアニメ合成
  画像解析:マカリ[15-16] レベル調整機能、対数表示機能、グラフ機能

(2)撮影結果

2024-03-22 19:29 リゲル
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 460, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=6 G=0 R=17), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.026s
※リゲル部分を2倍に拡大しトリミング(640x480)


マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※リゲルAの中心から約13.5ピクセルの位置(離角:約8.9")にリゲルBの輝度のピークが確認できる


2024-03-22 19:25 シリウス(上が北)
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), CUSTOM-80M 910mm F11
Gain 300, Exp. 60ms, WB(Auto)(B=11 G=0 R=19), 1936x1100, RGB24, FrameCount=1000, Duration=60.030s
※シリウス周辺の8等星(画面右に1つ、画面下に1つ、合計2つ)が確認できるようにマカリでレベル調整を実施
※星図と比較し、傾き補正を実施[32]
※シリウスとその周辺の8等星付近をトリミング(1280x960)




シリウス(上が北)とシリウスBの計算軌道
上:シリウス部分を2倍に拡大し、トリミング(上が北:640x480)
※露出を変えた5枚の画像をGIFアニメに合成
中:マカリのグラフ機能画面例
※シリウスAの中心から約17ピクセルの位置(離角:約11.2")にシリウスBらしき星の輝度のピークが確認できる
下:2024年のシリウスBの計算軌道[32]とシリウスBらしき星の実測値
※シリウスBの計算軌道とシリウスBらしき星の実測値を比較(青色:計算値、赤色:実測値)

   計算軌道    実測値
年  位置角 離角  位置角 離角
   (°) (")  (°) (")
2024 60.2  11.3  61.6  11.2

・対物レンズ口径:80mm
・ドーズの分解能:1.45"
・イメージセンサ分解能:1.32"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)

(3)まとめ
CUSTOM-80MにMars-C Ⅱ(QBPⅢフィルタ付き)を取り付けて、直焦点撮影を試みた。
都内の星空において、リゲル、シリウスの撮影を試みた。
シリウス周辺の8等星を手がかりに星図との比較による傾き補正(上が北)を行った。
撮影画像をマカリで分析してシリウスBらしき星の離角と位置角を計測し、グラフにプロットした。

※CUSTOM-80Mは、C線とF線について色消しされているアクロマート鏡筒のようだ[36-38]
※QBPⅢフィルタを使用することで、青ハロ[25-26,39]が無くなり、画像がシャープになった

参考文献:
(1)ビクセン (企業)-Wikipedia
(2)天体望遠鏡、買いました-うららkaブログ版
(3)ビクセン カスタム80M
(4)機材紹介-Star Stars
(5)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(6)Mars-C II USB3.0 Color Camera (IMX662)
(7)SONY IMX662
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(16)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)リゲル-Wikipedia
(20)シリウス-Wikipedia
(21)天文年鑑2024年版、天文年鑑編集委員会 編、発行所 誠文堂新光社、2023年11月30日発行、pp.200-201.
(22)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(23)恒星-NAOJ
(24)カテゴリー 恒星(b)-KIMUKAZU blog
(25)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(16)-goo blog
(26)CUSTOM-80MとSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(27)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(28)Sirius B-西はりま天文台
(29)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(30)シリウスの伴星 観測好機-おさのフォト日記
(31)観察報告の集計-シリウスBチャレンジ
(32)観察しよう-シリウスBチャレンジ
(33)シーイング-Wikipedia
(34)The Pickering Seeing Scale
(35)Astronomy Seeing Tokyo
(36)新機材が生えてきた②-あぷらなーと
(37)SE120は1本でも実用になる-あぷらなーと
(38)CP+2024のセミナーに登壇しました♪-あぷらなーと
(39)ネビュラフィルター:アクロマートの青ハロ対策
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トラベルスコープ70とMars-C Ⅱを用いた直焦点撮影(38)

2024-03-27 07:45:49 | 星雲・星団(b)
(1)概要
 ・撮影対象(いっかくじゅう座)
  NGC2261(ハッブルの変光星雲)[20,23-24]
  NGC2346[21,23-24]
 ・機材
  望遠鏡:トラベルスコープ70 400mm F5.7[1-2] ※中古(ヤフオクで入手)
   ※接眼部追加:SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー[3]
   ※アリガタ化:AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール[4]
  イメージセンサ:Mars-C Ⅱ(SONY IMX662 1/2.8型 1936×1100 2.9μm)[5-7]
  フィルタ:Quad BP フィルター Ⅲ[9]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[15] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[17]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[13] 自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理、fits→jpg変換
  画像処理:ImageMagick[14] トリミング処理、append処理

(2)撮影結果

2024-03-13 22:38 NGC2261
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), トラベルスコープ70 400mm F5.7
Gain 560, Exp. 6sec, WB(Auto)(B=308 G=0 R=548), 1936×1100, RAW16, StackedFrames=110, Total Exp. 660sec
※NGC2261を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(SharpSolveを使用[17])
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


NGC2261付近をトリミング(640x480)


2024-03-13 22:50 NGC2346
Mars-C Ⅱ(QBPⅢ), トラベルスコープ70 400mm F5.7
Gain 560, Exp. 6sec, WB(Auto)(B=316 G=0 R=543), 1936×1100, RAW16, StackedFrames=110, Total Exp. 660sec
※NGC2346を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(SharpSolveを使用[17])
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


NGC2346付近をトリミング(640x480)

トラベルスコープ70は、デュアルナローバンド系のフィルタで「化ける」タイプ[35-37]のようだ
(「化ける」タイプ:C線とF線について色消しされているアクロマート鏡筒)

・対物レンズ口径:70mm
・ドーズの分解能:1.65"
・イメージセンサ分解能:2.99"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x107(0.46°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、トラベルスコープ70にMars-C Ⅱ(QPBⅢフィルタ付き)を取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、いっかくじゅう座のNGC2261、NGC2346の撮影を試みた。
都内の星空において、プレートソルビング技術を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入し、また、ライブスタック機能を活用して、天体を撮影することを試みた。
さらに、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理を試みた。

参考文献:
(1)TRAVEL SCOPE 70 PORTABLE TELESCOPE
(2)CELESTRON 天体望遠鏡 Travel Scope 70 with Back Pack
(3)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(4)AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール
(5)Mars-C II USB3.0 Color Camera (IMX662)
(6)SONY IMX662
(7)Player One - Cameras and Astrophotography
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(14)ImageMagick
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(12)-goo blog
(17)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(16)-goo blog
(18)今日のほしぞら
(19)Stellarium-Web
(20)NGC 2261-Wikipedia
(21)NGC 2346-Wikipedia
(22)NGC2346 いっかくじゅう座の惑星状星雲
(23)いっかくじゅう座-Wikipedia
(24)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.296-302.
(25)銀河系内の星雲・星団-NAOJ
(26)カテゴリー 星雲・星団(b)-KIMUKAZU blog
(27)コルキットスピカとSV305を用いた直焦点撮影(19)-goo blog
(28)コルキットスピカとSV305を用いた直焦点撮影(18)-goo blog
(29)入手しやすいTravel Scope 70での電視観望のテスト
(30)電視観望入門(その1): 機材など
(31)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(32)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(33)プレートソルブトラブル解決集-ほしぞloveログ
(34)SharpCapの新プレートソルブ「SharpSolve」-ほしぞloveログ
(35)新機材が生えてきた②-あぷらなーと
(36)SE120は1本でも実用になる-あぷらなーと
(37)CP+2024のセミナーに登壇しました♪-あぷらなーと
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FMA135とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(57)

2024-03-27 00:02:42 | 星雲・星団
(1)概要
 ・撮影対象(とも座)
  NGC2451[20,23-24]
  NGC2477[21,23-24]
 ・機材
  望遠鏡:FMA135 135mm F4.5[1-4]
  イメージセンサ:Player One Neptune-C Ⅱ(SONY IMX464 1/1.8型 2712x1538 2.9μm)[5-7]
  フィルタ:Player One UV IR-CUT 1.25"[8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[15] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[17]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.1[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[13] 自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理、fits→jpg変換
  画像処理:ImageMagick[14] トリミング処理、append処理

(2)撮影結果

2024-03-14 19:42 NGC2451
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), FMA135 135mm F4.5
Gain 160, Exp. 6sec, WB(Auto)(B=431 G=0 R=324), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=50, Total Exp. 300sec
※NGC2451を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(SharpSolveを使用[17])
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施


2024-03-14 19:49 NGC2477
Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT), FMA135 135mm F4.5
Gain 160, Exp. 6sec, WB(Auto)(B=458 G=0 R=319), 2712x1538, RAW16, StackedFrames=50, Total Exp. 300sec
※NGC2477を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(SharpSolveを使用[17])
※ASTAPを用い、FITS画像の自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理(右画像)を実施

・対物レンズ口径:30mm
・ドーズの分解能:3.86"
・イメージセンサ分解能:8.87"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x23(1.89°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、FMA135にNeptune-C Ⅱを取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、とも座のNGC2451、NGC2477の撮影を試みた。
都内の星空において、プレートソルビング技術を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入し、また、ライブスタック機能を活用して、天体を撮影することを試みた。
また、ここでは、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、αδ grid処理、Deepsky annotation処理を試みた。

参考文献:
(1)Askar『FMA135』口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒
(2)NEPTUNE-CII & FMA135でガチ天体撮影!
(3)Askar FMA135で電視観望に挑戦
(4)20220206 ASKAR FMA135セットで電視観望
(5)PlayerOne Neptune-C Ⅱ
(6)Neptune-C II USB3.0 Color Camera (IMX464)
(7)SONY IMX464LQR
(8)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(9)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(14)ImageMagick
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(12)-goo blog
(17)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(16)-goo blog
(18)今日のほしぞら
(19)Stellarium-Web
(20)NGC 2451-Wikipedia
(21)NGC 2477-Wikipedia
(22)NGC2477とガム星雲-天体写真の世界
(23)とも座-Wikipedia
(24)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.303-315.
(25)銀河系内の星雲・星団-NAOJ
(26)カテゴリー 星雲・星団-KIMUKAZU blog
(27)SV165とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(28)-goo blog
(28)SV165とNeptune-C Ⅱを用いた直焦点撮影(21)-goo blog
(29)渡邉 耕平 著、”電視観望実践ガイドブック Ver 1.1”、サイトロンジャパン発行、2021年11月17日第二版発行.
(30)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(31)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(32)AZ-GTiでのプレートソルブのトラブル解決決定版-ほしぞloveログ
(33)Askar FMA135で電視観望に挑戦-ほしぞloveログ
(34)SharpCapの新プレートソルブ「SharpSolve」-ほしぞloveログ
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