iMac DV SEの内蔵スピーカの調子が悪くなり、音が割れるようになってしまった。しかし、幸いにもiMacのヘッドフォン出力は正常で、音が割れずに聴くことができた。そこで、いつもはヘッドフォン出力からイヤフォンを使ってiMacの音(主にiTunes)を聴いていた。通常は、この聴き方で問題ないが、たまには、臨場感の高いクラッシック音楽を聴いてみたくなることもある。
そこで、iMacに手持ちのPC用アクティブスピーカを接続し、その音の聴き比べをしてみた。オーディオ専門家からは、iMac(PC)からの音など所詮、臨場感なんて無理だ、価格なりだ、との意見も聞こえそうであるが、論より証拠、実験してみた。
客観評価が可能な測定器などは手持ちにないので、評価は自分の耳での主観評価になる。
【ELECOM MS-75MA】
-スピーカ出力:1.8W/ch
-周波数特性:80Hz~20kHz
-S/N比:不明
iMacに接続直後の第一印象は、ヘッドフォンの音と比較すると、かなりこもった音がして、中音域が聴き取りにくく、バランスが悪いように感じた[1]。
そこで、トーンコントロールで高音を強調(つまみ位置で3時)するとバランスが良くなってきた。低音はスピーカの構造(バスレフ型)で強調されているようであるが、そのサイズ(2インチ)から、ずしっとした低音の再生は原理的に難しい。スピーカ出力は、仕様では1.8W/chとなっているが、思ったよりも大きな音がするので、小さい部屋ならば十分聴こえるレベルにある。仕様ではS/N比は不明だが、ノイズは気にならない。さすがにこのスピーカでは、目標とする臨場感の高いクラッシック音楽の再生は到底難しいと感じたが、音量を抑え気味にしてiMac(PC)の音(ラジカセ並みの音)を個人的に聴くならば十分使用できる。
しかし、音質や表現力は、ヘッドフォンやイヤフォンの方で聴いた方がひょっとしたら良いのかも知れないと感じた。
【Creative Inspire T10】
-スピーカ出力:5W RMS/ch (2ch)
-周波数特性:80Hz~20kHz
-S/N比:75dB(商品パッケージには80dBと記載されています)
第一印象は音量を絞っていたせいか、「あれ?、音が聴こえない!」であった。仕様では5Wのスピーカ出力があるので大きな音がするかと思っていたが、ボリュームを上げないと予想より音が小さいという印象であった。この特徴は、逆に音量を抑えて聴くのに適しているとも言える。
音量を徐々に上げていくと、低音が結構響くと感じた。しかし、ボーカルが聴き取りにくく、少しこもるように感じたので、トーンコントロールで高音を強調(つまみ位置で2時)してバランスをとった。こうすることで、弦の音もきれいに聴こえるようになったが、音の透明感には、若干の課題が残った。無音時のノイズについては、全く気になるレベルには無い。他のレビュー[1,2,4-6]と同様、この価格でこの表現力というのは驚きであった。感じとしては、数万円のミニコンポの一歩手前に近づいた表現力を持つように思う。
パーソナルな小音量の用途を見極め、その用途での等ラウドネス曲線[3]を考慮して、低音をブーストする回路を予め組み込み[2]、しかも真面目にもの作りし、低価格で実現する技術力は、驚異に感じる。恐るべきCreativeの音作りである。ドンシャリで、決してフラットな特性を有したモニタではないが、これはこれで有りかと思う。目標とするクラッシック音楽を臨場感高く聴くことについては、満足できたとは言えないが、この価格でこの表現力ならば納得できると思う。
参考文献:
(1)アクティブスピーカーを試してみる
(2)コンパクトだけどいい感じの Creative Inspire T10 IN-T10 を褒めてみる
(3)等ラウドネス曲線
(4)creative ステレオスピーカー inspire t10 in-t10
(5)Creative Inspire T10 レビュー(シニカルな日常)
(6)Creative Inspire T10 IN-T10を購入。気ままにレビューしてみた。
そこで、iMacに手持ちのPC用アクティブスピーカを接続し、その音の聴き比べをしてみた。オーディオ専門家からは、iMac(PC)からの音など所詮、臨場感なんて無理だ、価格なりだ、との意見も聞こえそうであるが、論より証拠、実験してみた。
客観評価が可能な測定器などは手持ちにないので、評価は自分の耳での主観評価になる。
【ELECOM MS-75MA】
-スピーカ出力:1.8W/ch
-周波数特性:80Hz~20kHz
-S/N比:不明
iMacに接続直後の第一印象は、ヘッドフォンの音と比較すると、かなりこもった音がして、中音域が聴き取りにくく、バランスが悪いように感じた[1]。
そこで、トーンコントロールで高音を強調(つまみ位置で3時)するとバランスが良くなってきた。低音はスピーカの構造(バスレフ型)で強調されているようであるが、そのサイズ(2インチ)から、ずしっとした低音の再生は原理的に難しい。スピーカ出力は、仕様では1.8W/chとなっているが、思ったよりも大きな音がするので、小さい部屋ならば十分聴こえるレベルにある。仕様ではS/N比は不明だが、ノイズは気にならない。さすがにこのスピーカでは、目標とする臨場感の高いクラッシック音楽の再生は到底難しいと感じたが、音量を抑え気味にしてiMac(PC)の音(ラジカセ並みの音)を個人的に聴くならば十分使用できる。
しかし、音質や表現力は、ヘッドフォンやイヤフォンの方で聴いた方がひょっとしたら良いのかも知れないと感じた。
【Creative Inspire T10】
-スピーカ出力:5W RMS/ch (2ch)
-周波数特性:80Hz~20kHz
-S/N比:75dB(商品パッケージには80dBと記載されています)
第一印象は音量を絞っていたせいか、「あれ?、音が聴こえない!」であった。仕様では5Wのスピーカ出力があるので大きな音がするかと思っていたが、ボリュームを上げないと予想より音が小さいという印象であった。この特徴は、逆に音量を抑えて聴くのに適しているとも言える。
音量を徐々に上げていくと、低音が結構響くと感じた。しかし、ボーカルが聴き取りにくく、少しこもるように感じたので、トーンコントロールで高音を強調(つまみ位置で2時)してバランスをとった。こうすることで、弦の音もきれいに聴こえるようになったが、音の透明感には、若干の課題が残った。無音時のノイズについては、全く気になるレベルには無い。他のレビュー[1,2,4-6]と同様、この価格でこの表現力というのは驚きであった。感じとしては、数万円のミニコンポの一歩手前に近づいた表現力を持つように思う。
パーソナルな小音量の用途を見極め、その用途での等ラウドネス曲線[3]を考慮して、低音をブーストする回路を予め組み込み[2]、しかも真面目にもの作りし、低価格で実現する技術力は、驚異に感じる。恐るべきCreativeの音作りである。ドンシャリで、決してフラットな特性を有したモニタではないが、これはこれで有りかと思う。目標とするクラッシック音楽を臨場感高く聴くことについては、満足できたとは言えないが、この価格でこの表現力ならば納得できると思う。
参考文献:
(1)アクティブスピーカーを試してみる
(2)コンパクトだけどいい感じの Creative Inspire T10 IN-T10 を褒めてみる
(3)等ラウドネス曲線
(4)creative ステレオスピーカー inspire t10 in-t10
(5)Creative Inspire T10 レビュー(シニカルな日常)
(6)Creative Inspire T10 IN-T10を購入。気ままにレビューしてみた。
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