KIMUKAZU blog

健康とiMacに関する情報
最近は天体観察と公園散策の情報

マグネットシートによる開いたままの引き出し修理

2020-05-19 23:55:52 | ブログ
普段使用している食器棚の引き出しが、レール部品の経年劣化のためか、きっちり閉まらなくなった。
勝手に開く扉の修理例として、既にマグネットシートと鉄板を使用した例がブログに掲載されている[1]。
ここでは、上記を参考に、鉄板を使用せずにマグネットシートだけで修理する手法について記す。

(1)課題の引き出し

きっちり閉まらなくなった引き出し

(2)修理材料

片面粘着付きマグネット(100円ショップで購入)

上記のほか、マグネットを切り出すためのハサミと、採寸のためのものさし、マジックペン等を準備する。

(3)修理手順
・引き出しのマグネットシートが取り付け可能となる部分を採寸しておく。
・マグネットシートを採寸した大きさにハサミで切り出す。
 ※通常は、長方形のマグネットシートを4枚切り出すことになる。
・対向して取り付ける2枚のマグネットシートの磁気面を接触させ、磁気でくっつくか確認する。
(磁石なので、位置によっては反発するので、事前確認しておく)
・マグネットシートの粘着面のシールをはがし、引き出しの取り付け部分に接着する。




マグネットシートの取り付け例(赤枠内がマグネットシート)


マグネットシート取り付け後、閉まるようになった引き出し

(4)まとめ
マグネットシートを用いた「きっちり閉まらない引き出し」の修理を行った。
マグネットシートだけを用いる修理で、引き止しがきっちり閉まるようになった。

参考文献:

(1)勝手に開く扉はマグネットシートで解消
(2) 食器棚のスライドレール
(3)パモウナ 部品販売
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(14)

2020-05-18 17:53:11 | 恒星
これまで、コルキットスピカ[1-2]とデジタルカメラ(OLYMPUS E-PM2)を用いて、都内から肉眼で見える天体を中心に観察を行ってきた[3-4]。
今回は、目視に頼らずにコルキットスピカの視野に天体を導入することを目的に、ポーラメーター[12]を用いた北極星[4]の導入、観察を試みた。
ここでは、その試行結果について記す。

(1)ポーラーメーターの機能確認
ポーラメーターは、コンパス[7]の機能と、傾斜目盛りと水準器[13]の機能を合わせ持っており、カメラのホットシュー[14]に取り付けが可能である。
ポーラーメーターをカメラに取り付けると、前記の機能により、カメラの向きを天の北極方向[6]に向けることができる。
まず、ポーラーメーターの機能確認のために、市販のコンパスと磁針の方向を比較確認した。


ポーラーメーターと市販コンパスとの磁針方向比較
※ポーラーメーターと市販コンパスの磁針の方向は一致した。

(2)都内の磁気偏角と緯度
磁針の指す磁北[8]と真北とは角度が異なり、その差分は磁気偏角[9]といわれる。
磁気偏角は、国土地理院のホームページから予測値を計算でき[10-11]、都内では西偏7~8度となる。
また、都内の緯度は、同様に国土地理院のホームページから、北緯36度とわかる。
前記の磁気偏角と緯度の値をポーラーメーターに設定し、ポーラーメータを取り付けたカメラ(コルキットスピカ搭載)を極軸方向に向けた。
正しく設定できていれば、北極星がカメラの視野に入るはずである。


ポーラメーターを用いた北極星の導入の様子

(3)北極星の観察
上記の設定の結果、ポーラーメーターを使用することだけで、北極星をカメラ(倍率:30倍)の視野内に入れることができた。
さらに、ポルタ経緯台の微動ハンドルでカメラの方向を微調整することで、北極星を視野の中心に導入することができた。


2020-05-17 22:17 北極星[5]
OLYMPUS E-PM2, コルキットスピカ 420mm F10.5
Sモード, ISO400, 420mm, F10.5, 60 sec, MF, 電球色
※60secの露出で星が流れず撮影できた。


2020-05-17 22:17~22:21 北極星[5]
上記と同条件で撮影した4枚の画像をImageMagickで比較明合成した。
※4分間の露出では、北極星(天の北極より0.7°ずれている[5])が動くことが確認できた。

(4)まとめ
ポーラーメーターを用いて、目視に頼らず望遠鏡(コルキットスピカ)の視野に北極星を導入することを試みた。
都内の地磁気の偏角や緯度情報を予め調べておき、ポーラーメーターに設定することで、容易に北極星を望遠鏡(倍率30倍)の視野内に導入できた。
また、自動追尾なしで北極星を観察することができた。
今後は、天体の自動導入や追尾のための手法や機器などについて検討したい。

参考文献:
(1)コルキットスピカ
(2)コルキットの楽しみ方
(3)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影-goo blog
(4)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(13)-goo blog
(5)北極星-Wikipedia
(6)天の北極-Wikipedia
(7)方位磁針-Wikipedia
(8)北磁極-Wikipedia
(9)磁気偏角-Wikipedia
(10)国土地理院
(11)地磁気値(予測値)を求める
(12)Vixen ポータブル赤道儀 ポーラメーター
(13)水準器-Wikipedia
(14)アクセサリーシュー-Wikipedia
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊星號による天体観察(5)

2020-05-16 19:38:47 | 惑星
前回、遊星號[1]に2倍のバローレンズ[11]を組み込み、金星の試行観察を行った[5]。
今回は、上記の望遠鏡を用いて、木星と土星の試行観察した結果について記す。

(1)木星の観察

2020-05-14 03:30 木星(等級:-2.4、視半径:21.2")[12]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32(合成値)
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※FFmpegでmov→avi(5秒間、150フレーム)に変換後、RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施[9-10]
※Wavelet処理パラメータ:Contrast=150、Layer1、2、3のPreview値は、それぞれ80、50、30程度を設定し、他はデフォルト値
※倍率:229倍相当


※ImageMagickでトリミング
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[13]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[13]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[13])

バローレンズなしでは見えなかった木星の2本の縞模様が、おぼろげながら観察することができた。

(2)土星の観察

2020-05-14 03:40 土星(等級:0.5、視半径:8.7")[12]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32(合成値)
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※FFmpegでmov→avi(5秒間、150フレーム)に変換後、RegiStax6でスタック処理、および、Wavelet処理実施[9-10]
※Wavelet処理パラメータ:Contrast=400、Layer1、2のPreview値は、それぞれ50、30程度を設定し、他はデフォルト値
※倍率:229倍相当


※ImageMagickでトリミング
・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[13]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[13]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[13])

バローレンズを組み込むと像が非常に暗くなり、土星の環の存在は分かるが、その構造を観察することは困難であった。

(3)まとめ
遊星號に2倍のバローレンズを組み込み、木星と土星の試行観察を行った。
その結果、木星では、バローレンズなしでは見えなかった2本の縞模様が、おぼろげながら観察することができた。
一方で、土星では、バローレンズを組み込むと像が非常に暗くなり、土星の環の構造を観察することは困難であった。
参考文献[14-15]には、高感度イメージセンサを使用して、木星の縞模様を撮影した事例もある。
今後は、市販のデジタルカメラだけでなく、マニュアルで動画撮像可能な高感度イメージセンサの応用についても検討してみたい。

参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)遊星號による天体観察-goo blog
(3)遊星號による天体観察(2)-goo blog
(4)遊星號による天体観察(3)-goo blog
(5)遊星號による天体観察(4)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(7)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(8)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(9)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(10)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(11)バローレンズ-Wikipedia
(12)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(13)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(14)(Registax) 使い方あってるのかなぁ?。遊星號で木星
(15)(初挑戦) 遊星號で木星
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊星號による天体観察(4)

2020-05-13 17:14:31 | 金星
前回、遊星號[1]による土星の観察を試みた[2-9]。
しかしながら、土星像は非常に小さく、惑星の細かな構造を観察することは難しかった[4]。
そこで、遊星號(口径:50mm)の限界に近い倍率の領域にはなるが、バローレンズ[10,14]を組み込んで天体の観察を試みた。
ここでは、遊星號に2倍のバローレンズを組み込み、昼間に試験観察した結果と、金星の試行観察結果について記す。

(1)バローレンズの組み込み
バローレンズを望遠鏡に組み込むと、焦点距離を延長させる作用がある[10]。
ここでは、次のTリングネジ付きのバローレンズを追加購入し、遊星號に組み込んだ。
具体的には、既設の望遠鏡レンズ-Tマウントアダプタ[5]を、前記バローレンズと交換することで、遊星號に組み込んだ。

・IoSystemsInc Tネジ付 2X マルチバローレンズ 31.7mm径 アメリカンサイズ [国内正規品]

(2)バローレンズ試験観察


OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2 バローレンズ F32
動画撮影モード, 800mm x2 バローレンズ, F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※倍率:114倍相当


OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32
動画撮影モード, 800mm x2 バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※倍率:229倍相当

バローレンズを遊星號に搭載した結果、焦点距離が延長され、2倍(見かけでは約2.7倍[5])の倍率向上が確認できた。
一方で、F値が32とレンズがかなり暗くなり、さらに周辺減光[13]やコントラスト低下の課題も確認できた。
上記の課題はあるものの、像自体は良好なので、組み込んだバローレンズは惑星などの天体観察に使用可能と判断した。

(3)金星の観察

2020-05-12 18:59 金星(等級:-4.4、視半径:23.3")[11]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2バローレンズ F32
動画撮影モード, 800mm x2バローレンズ x2(デジタルテレコン), F32, 自動露出, 1920x1080, 29.97fps
※倍率:229倍相当

・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[12]
・イメージセンサ分解能:0.96"相当[12]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[12])

(4)まとめ
遊星號に2倍のバローレンズを組み込み、昼間の試験観察と、金星の試行観察を行った。
その結果、バローレンズの焦点距離・延長作用を確認できた一方で、周辺減光やコントラスト低下の課題も確認できた。
また、実際にバローレンズを組み込んだ遊星號を用い、金星の観察が可能なことを確認した。
今後は、木星、土星などの惑星観察も試みたい。

参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)遊星號による天体観察-goo blog
(3)遊星號による天体観察(2)-goo blog
(4)遊星號による天体観察(3)-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(7)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(8)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(9)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(10)バローレンズ-Wikipedia
(11)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(12)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(13)周辺光量-Wikipedia
(14)(Registax) 使い方あってるのかなぁ?。遊星號で木星
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遊星號による天体観察(3)

2020-05-10 17:16:57 | 土星
遊星號[1]を用いて、今回は土星[9]の天体観察を試みた[2-8,10]。
都内の空は月も出ており明るかったので、遊星號の覗き穴式照準器を用いて土星を望遠鏡の視野内に導入する際に若干苦労した。
木星は土星より明るいので見つけやすいが、土星は少し見つけづらい。
土星を望遠鏡の視野内に導入後は、その環まで観察することができた。

(1)土星の観察

2020-05-08 03:47 土星(等級:0.5、視半径:8.6")[11]
OLYMPUS E-PM2、遊星號 800mm F16
Sモード、800mm x2(デジタルテレコン)、F16、自動露出、1920x1080、29.97fps
※動画撮影


上記動画の拡大

(2)まとめ
遊星號を用いて、土星の天体観察を試みた。
土星を観察するとその像は小さく、接眼レンズの焦点距離を最小の7.5mm(倍率107倍)にすることで、その環を見ることができた。

参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)遊星號による天体観察-goo blog
(3)遊星號による天体観察(2)-goo blog
(4)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影-goo blog
(5)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(6)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(7)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(8)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(9)土星-Wikipedia
(10)OLYMPUS E-PM2とコルキットスピカを用いた直焦点撮影(13)-goo blog
(11)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする