『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2022/10/30分)

2022-11-04 21:47:51 | 日記

ウルトラマンデッカー

第12話「ネオメガスの逆襲」は、強敵の出現で、仲間同士の絆がグッと強まる、心に響く内容でした。

人間と怪獣が共存していく事は不可能であり、人間が怪獣を支配してこそ、真の平和が訪れる、と考えた狂科学者が生み出した怪獣・ネオメガス。デッカーたちが激闘の末に倒したものの、スフィアが、その残骸を使って復活させやがった。理想が暴走してしまったとは言え、平和のために、と生み出したモノが敵に利用され、今、彼女はどんな気分なんだろうな。

素体であるネオメガスが尋常じゃないくらいの強さを持っていただけに、スフィアネオメガスの実力は何倍にも高まっていた。ウルトラマンデッカーは奮闘するものの、力及ばず敗北を喫してしまった。カナタは負けてしまった事に落ち込みながらも、決して、それは引き摺らず、次の戦いで必ず勝つ為に、早速、己を鍛え始める。その真っ直ぐな姿勢に、仲間達も自然と引っ張られていく、そこがイイんだよな。

カナタの漲る決意に感化されたハネジローが操作するテラフェイザーを主軸にした、スフィアネオメガス撃破作戦が始動。各々が全力で、強敵に挑んでいく姿には胸が熱くなりますね。そんな中、カナタも、ハネジローの無茶苦茶なサポートを受け、デッカーにチェンジ。テラフェイザーと息を合わせ、スフィアネオメガスに立ち向かっていく。そして、デッカーのフォローを受けたハネジローは、TRメガバスターをぶっ放す!!

見事な勝利だったけど、やっぱり、アサカゲ博士の動向が気になっちまう私。自分は何のために戦っているのか、戦いの後に何をしたいのか、を悩むカナタにアドバイスする様は、酸いも甘いも嚙み分けた良い大人って感じもするんだが、どうにも、胡散臭さも醸してる。それに、今回のラストで、デッカーがカナタである事を知ってしまったし、これから、どう動くのやら。

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン35話「おりがみのうた」は、翼さん、雉野さん、そして、美保=夏美さんを中心にした内容だっただけに、ますます、ドロドロっつーか、混沌感が強まっていましたね。井上先生、フルストットル。

愛する人を己の手に取り戻す為ならば、もう、手段を選ばないトコまで切羽詰まっている雉野さん。喫茶どんぶらで、タロウたちに対し、がなってしまうあたりからも、精神がグラついてしまっているのが伝わってくる。しかも、冷静になろうとした後に、自分の事を完全に忘却してしまっている愛する人に出会ってしまったものだから、余計に狂乱状態に。

一方で、翼さんは、自分の事を「イケメン」認定している刑事と、自分の指名手配を取り下げて貰うために、一つの取引を結ぶ事に。それは、獣人関連のものだった。既に、警察も、獣人については掴んでいるようで、いきなり性格が変貌して乱暴になり、折り紙を折る奇行を始めた者を、獣人認定しているようだ。愛するがゆえに、美保さんを信じている翼さんは、改めて、彼女に自分の気持ちを伝える。その様を、どこか同情を瞳に宿らせて見つめるソノニが、これまた、印象的でした。

今回、タロウたちが対峙かつ退治したヒトツ鬼は、「超獣戦隊ライブマン」モチーフのもの。最初、見た時は、何か判らなかったのだが、変貌した青年が、青春が何たるか、に拘っていた事で合点が行った。青春とは何か、それに即答できる人間はいないんじゃないだろうか。仕事優先であるタロウはにべもない態度だったけど、ある意味、これが正解だったんじゃないだろうか。他人の「青春」について聞いたところで、自分のモノじゃないんだから。

超獣鬼を倒した後、これがまた、カオスでした。美保さんが獣人である事を確信せざるを得ない光景を見てしまった翼さんは、喰われかけていたアノーニと共に、謎の場所へ辿り着いてしまう。そこには、獣人に誘拐されてきたと思わしき人々の姿が。当然、美保さんの姿も。どうやら、獣人らは、人間の肉体そのものに宿っているのではなく、姿形をコピーし、本体をこの空間に拘束した上で、人間界で暴れている模様。つまり、コピーしている獣人が倒されると、この空間にいる人間も消えちゃうのか。翼さんも、姿を奪われちゃったし、これから、どうなるんだろ。

 

仮面ライダーギーツ

9話「邂逅F:Wake Up! モンスター」では、このステージでの勝者が決定しました。

いきなり、ネタバレですが、やはり、英寿、強かった。さすが、スター、と言うべきでしょうか。けど、楽勝だったわけじゃありません。いくら、天才である彼でも、一つ間違えていたら、負ける、いえ、死んでいたかも知れないんですから。まぁ、一つも間違えず、自分を信じ、己の望みに手を伸ばし続けたからこそ、勝者となった訳ですが。

前回、ズタボロのタイクーンが大活躍した事で、ギーツたちは缶をエリア外まで蹴り飛ばしたものの、どういう訳だか、エリアが拡大した事により、ゲームクリアとはならず。その上、ナイトジャマトが缶を飲み込み、体内に収納してしまったもんだから、「缶蹴り」のルールそのものが成立しなくなっちまった。

ここで登場したのが、ゲームマスター。緊急事態だからこそ、逆転の一手を打てるアイテムを生み出すチャンスを、プレイヤーたちに与えるって訳ね。しかし、それが、謎の卵を孵す事とは予想外。各々の性格が出てたなぁ、孵し方に。自分が閉じ込められている場所からの脱出を図りたい弥音には飛行能力を持つプロペラバックル、どんな困難であっても力技で貫いてぶっ壊そうとする道長にはドリルバックルが授けられる事に。

そして、ついに火蓋が切って落とされた、ナイトジャマトとの最後の戦い。自分の望みを叶えるために、体を張り、魂を燃やし、命を懸けんとするバッファの熱い姿に触発されたギーツ。その想いに応えるように、これまで孵らなかった卵からは、凄まじい攻撃力を秘めたモンスターバックルが生まれ、ギーツはモンスターフォームとなる。まさか、一発KOとは(笑) こうして、英寿がデザ神になった訳だが、ラストで視聴者を吃驚させる展開が立て続けだったし、ますます、これからが楽しみになってくる。

コメント
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