『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024-5-19分)

2024-05-24 20:00:12 | 日記

ウルトラマンニュージェネレーションスターズ

第11話「異次元人の挑戦」では、そのサブタイ通り、異次元人ヤプールに焦点が当たっていました。

昭和、平成、令和のウルトラマンシリーズでも、ヤプールほど、しつこいっつーか、粘着質と言うのか、まぁ、ざっくり言えば、諦めの悪い敵役もいないでしょうね。

憎しみや復讐心がトップクラスに強い感情だ、と思いたくはありませんけど、何度、ウルトラマンたちに倒されても、その恨みから蘇って、パワーアップし、リベンジマッチを仕掛けてくるヤプールの姿を見ていると、怨みの感情もバカにゃ出来ないよなぁ、と心から戦慄します。

何度も登場しているヤプールですけど、特に印象的なのは、やっぱり、ウルトラマンゼット&ウルトラマンエースvs殺し屋超獣バラバの激闘でしょうね。ヤプール当人(?)は登場しておらず、ウルトラマン達に倒されたヤプールの負の念が独り歩きした結果、バラバって形を取っている訳ですが、だからこそ、その戦闘力がダンチでした。何せ、ウルトラマンゼットの最強フォームと言っても良いデルタライズクローの強さが通じず、結構なピンチに追い込まれましたもんね。その窮地で、エースが助けに来るタイミングが、実に好い。ゼットとエースが息を合わせ、バラバを追い詰めている理由の一つが、ゼットがベータスマッシュにフォームチェンジするのに、エースの力を組み込んでいるから、とエディオムが推察しているのも、「なるほどなぁ」と感心しました。

確かに、ヤプールの不屈の精神は見習う点はあるかも知れません。けど、やはり、復讐は何も生まないんですから、ヤプールもいい加減、前を向いて生きりゃいいのになぁ・・・それが出来たら苦労しねぇのか。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ12「爆上エンジン」、これでテンションが上がらない特撮・スーパー戦隊ファンはいないでしょう。『仮面ライダーガッチャード』のレジェンド編が終わったと思ったら、今度は、『爆上戦隊ブンブンジャー』で先輩レッドと共闘しおった。車モチーフのスーパー戦隊だから、きっと、どっかしらで、他の車系戦隊とコラボするだろう、と予想してたけど、まさか、こんな早くやってくれるとは!!

一仕事終えた大也が遭遇したのは、炎神スピードル。何が起きても受け入れるだけの器がある大也でも、さすがに、喋るミニカーに遭遇してしまったら、声が引っ繰り返るんだな。スピードルが、こちらの世界に来た際、謎の火球とぶつかり、元のサイズに戻れなくなってしまった事、なおかつ、この世界にいる相棒と再会したい、と聞いた大也は、当然のように、スピードルの相棒探しを引き受ける。まぁ、目の前に困っている人(?)がいたら、手を差し出しちゃうのが大也なんでしょう。一方で、警察官としての職務も全うしている錠さんの元に、迷子の少年を連れてきた男、それが、江角走輔だった。当然っちゃ当然だけど、現役もとい『海賊戦隊ゴーカイジャー』で登場した時よりも見た目は壮年のそれになっているけど、熱血っぷりは変わってない。

今回、ハシリヤンによって生み出された苦魔獣は、下駄を素材にしたゲタグルマー。お洒落な靴を軟弱と見做し、強制的に下駄を履かせる事で、若者らを苦しめ、ギャーソリンを集める戦法らしい。これまた、地味に効く事をやってくるな。しかも、ブンブンジャーと戦う時にゃ、片方50t、両方で100tの鉄下駄を履かせ、動きを完全に封じた上で、近づかずに攻撃してくる戦法を使ってくる。自分の特性をしっかりと活かしてきやがる。大也たちも、ブンブンジャーに変身している事で身体能力は格段に向上しているんだろうけど、さすがに、100tの重りを付けられた状態じゃ、まともに動けず、ピンチになってしまう。

そんな後輩たちを助けに来てくれたのが、走輔とスピードル。再会できた喜びは後回しにし、後輩らや民間人を助けるために、ゲタグルマーを倒す事を優先するのは、さすがだ。真っ直ぐに攻める事しか知らないゴーオンレッドも、100tの鉄下駄を履かされ、動きを封じられてしまうが、そこは、一回、世界を救っている戦隊のレッド。ド根性の据わり方が違う。まさか、ジリジリとではあるが動けるとは思わないわ。そこにスピードルの爆発的な推進力を上乗せし、見事、ゲタグルマーへ痛烈な一撃を与え、鉄下駄の呪縛を解除する。ブンブンジャー&ゴーオンレッドの合体攻撃によって、ゲタグルマーは撃破されるが、集められたギャーソリンをヤルカーが吸収し、第2Rへ。ここで、スピードルが元のサイズに戻って、ヤルカーを吹っ飛ばす展開は熱かった。

巨大化してからの戦いも、これまた、テンションが高まりましたね。えげつない重力場を発生させられ、またしても動けなくなってしまったブンブンジャーロボのピンチに駆けつけてくれたのが、スピードル、バスオン、ベアールVが合体したエンジンオー。車モチーフの巨大ロボ2体が二人三脚で動き、巨大化ゲタグルマーに攻撃し、地獄車で大ダメージを与え、しまいにゃ、必殺技も合わせて倒すって最高すぎん? スピードルが走輔に会いに来た理由ってのが、息子のマッハルコンが結婚するからってのもGood。ゴーオンジャー全員が集まっている、とスピードル達は言っていたが、やはり、ゴーカイジャーたちも招待されてるのかね。先輩レッドである地球の平和を守るための戦いを託された大也が、「相棒」ってワードで、ブンドリオに視線を向けているのが、何か、こう気になりましたね。

 

仮面ライダーガッチャード

第36話「ケミーの起源!我は理解する」、実にヘヴィな展開になっていましたね。vsレジェンドがコミカルとシリアスのバランスが良い、友情メインのストーリー展開だったからこそ、最強フォーム獲得に向け、宝太郎を「絶望」が襲うだろう、と予想はしてましたが、こう来るか・・・

ガッチャードと、ナンモナイト、セイゾンビ、ギガロドン、ゴキゲンメテオンをぶち込んで生み出したアークワンマルガムとの戦いを観察していたギギストは、長年、探し続けていたモノを、宝太郎の中に発見していました。恐らく、と言うか、確実に、その確信を得るために、サイゲツを利用したんでしょうね、ギギストは。相手の思考を完全に読み切る能力に加え、レベルが違う錬金術師でもあるギギストが探しているとなると、やはり、これが、コイツの手に渡っちゃうと、冗談抜きで、世界の破滅が訪れかねないんでしょうね。

それを手に入れるために、宝太郎の前に姿を見せたギギストは、容赦なく、宝太郎の中から、それを奪おうとしますが、「それ」は自我や意志を持っているようで、ギギストの手を跳ねのけます。拒絶に対して苛立ちを滲ませたギギストは、宝太郎から奪った「スケボーズ」に闇の力を注ぎ込み、悪意を持った人間を核にせず、マルガムを誕生させます。ドス黒い外見に見合って、これまでのマルガムよりも遥かに狂暴だ。ギギスト曰く、ケミーは元より、人に害を与えるために生み出された存在らしい。もちろん、その起源が事実であったとしても、宝太郎が良しとする訳がないが。

友達であるスケボーズを止めるために戦うガッチャードだが、本当に攻撃していいのか、と躊躇ってしまう。人の心を理解する能力に疎い分、宝太郎は、こういう直感は鋭い。けど、その直感を確かめるよりも先に、スケボーマルガムが錆丸、蓮華に襲い掛かってしまったために、ガッチャードはやむを得ず、強烈なキックでスケボーマルガムを倒すしかなかった。スケボーズをブランクカードへ戻そうとする宝太郎だが、いつものようにエネルギー体が出現しない。訝しんだ宝太郎が発見したもの、それは、真っ白になってしまったスケボーズ・・・まさか、宝太郎に友達の命を奪わせるとは、思っていた以上に、外道だぞ、このラスボス。

噂によると、ガッチャードの最強フォームはレインボーを冠するものらしい。となると、やはり、ベタだが、その最強フォームになる事で、スケボーズに色を与え、蘇生させるのかな。その場合、ギギストが「馬鹿な、我の理解を超える事象が起きるなど有り得ん!?」と狼狽え、それに対して、宝太郎が、「お前の理解なんて、俺たちのガッチャが超えてやる!! この世には、有り得ない事なんて有り得ないんだ!!」と返してくれたら最高。気になるのが、やはり、宝太郎は、本当に人間かってことだな。もしかすると、宝太郎は、「それ」から生み出された原初のマルガムなんじゃ?

コメント
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