三大特撮感想（2022/9/18分）

ウルトラマンデッカー

第６話「地底怪獣現る！ 現る！」は、リュウモンの抱く信念を前面に押し出しているストーリー内容でしたね。

まず、「豪華！」と思ったのは、私だけじゃないでしょう。まさか、パゴスだけじゃなく、テレスドンにグドン、果てには、ツインテールの群れまで出現するとは最初、思いませんでした。

どんだけ、怪獣を出してるんだ、と観ている時は思ったんですが、今、こうして感想を書いていると、ウルトラマンと人間たちが共闘する魅力、それを解かりやすくするためだったのかな、と考えられます。いくら、ウルトラマンデッカーが強いからと言ったって、あの数相手じゃ苦戦は必至。GUTS-SELECTと共闘したからこそ、勝てた、と言っても過言じゃないのは明らかです。

今回、ウルトラマンデッカーのピンチを救ったのは、リュウモンであるのは言うまでもありません。頭でっかちで理屈屋、そんで、結果主義者ってイメージがあるリュウモンですけど、徹底的に最善の結果だけを追い求めるのは、自身の過去に理由があったようです。

自分達の仕事は、一般人を怪獣の脅威から守る事、つまり、命を預っている。だからこそ、小さい失敗すら許されない。失敗をしない為には、とことん、自分を追い込み、努力をして、成長するしかない。リュウモンの覚悟、これはこれで立派ですけど、守る命に「自分」を含めていない感じがあって、心配ではありますね。カナタとの絆が育まれる事で、もう少し、肩から力が抜けるようになってもらいたいトコか。

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン２９話「とむらいとムラサメ」、これには唸らされました。コメディ寄りではありましたが、ラストで「え！？」と思わせるのも忘れず、さすがでした。

前回、ついに決着の時が訪れたタロウとソノイ。紙一重の剣戟によって、勝者となったのはタロウであり、地に倒れ伏し、息絶えたのはソノイ。そして、ソノイをどこかへ連れ去ったのは、ドンムラサメでした。そうしたのは、ムラサメの意志だったのか、定かではありませんが、ソノイの亡骸を持ち帰った功績で、ムラサメは自由行動の権利を半ば強引に獲得。

自分は何者なのか、どうやって生きていくべきなのか、そんな人間臭い悩みを抱いていたムラサメは、獣人に襲われていたアノーニを助けた流れで、ジロウとの戦闘に突入。ただ、ムラサメに対して、妙なシンパシーを抱いているもう一人のジロウが、死にたがっている者と戦う気はない、と中断。その流れで、ムラサメに助けられる事になったジロウ（達）は、ムラサメの悩みを聞き、自分達なりの向き合い方を示します。それを聞いたムラサメは、これからも、「自分」を探しながら戦っていくことを決意し、それをマザーに宣言します。マザーも、そんなムラサメの意志を尊重してくれるようです。

出現した爆竜鬼と戦うムラサメですが、元のスタミナが低い事もあってか、ニンジャークソードに戻ってしまいました。このニンジャークソードが、実に問題。まぁ、妖刀なのは明らかなんですけど、手にした者を、ここまで暴走するとは。ただ、ドンムラサメだけが殺せない獣人を倒す事が出来ますし、なおかつ、変身不能状態に陥ったタロウを復活させるキッカケにもなったのは事実ですから、ドンムラサメの今後に期待ですね。ムラサメもロボタロウを獲得して、トラドラゴンジンと合体したら熱いですよね。そうなると、サメトラドラゴンジンになるのかな？

 

仮面ライダーギーツ

３話「邂逅Ⅱ：ゾンビ狩り」は、ギーツのカッコ良さを全開にしつつ、このデザイアグランプリの怖さも、しっかりと観ている側に伝える内容でしたね。

尋常じゃないレベルのお金持ちである実家と、自分に「生き方」を強制してくる母親から逃げたくて、ネットアイドル活動に邁進している美女、それが、仮面ライダーナーゴに変身する弥音。彼女が望む世界、それは、自分を息苦しい現状から連れ出してくれる「運命の相手」に出逢える世界。その為になら、彼女は命すら懸ける覚悟が、とっくに出来ていた。

そんな彼女の覚悟に対し、嫌悪感を露わにしたのが、仮面ライダーダパーンに変身する高校生の泰斗。彼は、誰かを守るため、誰かを救うため、仮面ライダーに変身、また、デザイアグランプリに参戦していた訳じゃない。事故によって、青春の全てを注いでいたバスケットボールが出来なくなってしまった事によって、歪んだ人格となり、世界そのものを憎み、破滅させようとしていた。

ダパーンとしては、ナーゴのお気楽な生き方を許せるものではなく、自身がゾンビに噛まれ、感染してしまった事で自棄になり、ナーゴを騙し討ちし、窮地へ追い込みます。そんなナーゴを颯爽と助けたのが、誰でもない、仮面ライダーギーツ。バッファから貰った（奪った？）ゾンビレイズバックルによって、仮面ライダーギーツゾンビフォームへ変身した彼はゾンビを一掃、そして、ダパーンもえげつない必殺技で変身解除へと追い込みました。

しかし、ここで、またしても、ピンチが。ダパーンはギーツに痛い目に遭わされましたが、実は弥音はゾンビに噛まれてしまっていたのです。もうダメかな、と諦めが心に過ってしまう弥音。普通に考えれば、打つ手なしの事態。けど、ここで潔くないのが、浮世英寿と言う名のスター。一体、どうやって、弥音のゾンビ化を食い止め、このゲームに勝ち残る気なんですかね。