『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2024/10/6分)

2024-10-11 21:20:38 | 日記

ウルトラマンアーク

第7話「満月の応え」は、これまでの回に負けない、もしかすると、これまでで一番、見ている大人に考えさせる内容になっている、と私は感じました。初代ウルトラマンから、ファンに訴えかけているテーマですが、本当に、「怪獣は問答無用で倒すべき害悪なのか?」からは目を逸らしちゃいけないですね。

昨今の現実世界でも、人々が直面している猛暑って問題を前置きにしてるのが、これまた、上手いんですよね。その猛暑の中でも、ユウマたち「SKIP」は仕事をしなきゃなりません。今回、ユウマたちが駆けつけた場所では、何故か、高温のお湯が火山地帯でもないのに噴き出しており、近隣の住民たちは、怪獣が関わっているのではないか、と不安がっていました。その予想は的中しており、地中から出現したのは、灼熱怪獣・ホムガー!! 焔の虎(タイガー)でホムガーなんでしょうね、きっと。

まぁ、そこはさておき、ホムガーは近場のガスタンクに穴をぶち開け、ガスを吸収し始めます。目的は謎であるにしろ、放置する訳にもいかない以上、ユウマはアークに変身し、ホムガーに立ち向かいます。最初こそ、アークに見向きもしなかったホムガーなんですが、食事の邪魔をしつこくされた事でカチンと来たようで、アークへ苛烈な攻撃を繰り出し始めます。何で、そんなに気が立ってるの!? と驚かされるんですが、その理由は後に明かされ、納得がいくものでした。この辺りのリアリティは大事ですよね。ホムガーの頭部へチョップを繰り出そうとしたアークでしたが、いきなり、謎の少女に「止めて」と叫ばれた事で攻撃を躊躇ってしまい、その一瞬が命取り。エネルギーを吸収され、ユウマは変身解除されてしまいます。受けたダメージで地面から起き上がれないユウマに浴びせられる、謎の少女からの厳しい言葉。

調査の結果、今回、出現した怪獣が、ホムガーである、と気付いた一同は、そのホムガーが大爆発したら、星元市が綺麗さっぱり消え去る、と言った結論に至り、大慌てで、一般人の避難を限られた時間の中で懸命に進めます。そんな中、謎の少女の声が頭から離れないユウマ。そんな彼の前に、三度、姿を見せた少女は、ユウマが予想した通り、ホムガーに関する伝承の内で実しやかに語られる精霊でした。彼女の言葉で、ホムガーが新たな命を宿している事実に直面するユウマ。自分の子を守りたいが故に、あれほどまでに荒々しい気性になっていたんですね、ホムガーは。

精霊少女の意見は尤も、しかし、ホムガーが命を繋ぐために大爆発を起こしてしまえば街が大勢の命ごと消し飛ぶ。一体、どうしたらいいんだ、と悩んでいる間もなく、選択の時を迫られながらも、アークに変身してホムガーに立ち向かうしかないユウマ。いよいよ、ヤバい、となった時、ユウマは母の言葉を思い出し、自然と、夜空に浮かぶ満月を見上げました。その刹那、ユウマの想像力は新たなスパークを起こし、この事態を打破、いえ、ホムガー母子を救う力を生み出します。ソリスアーマーと対を為す、それが、ルナアーマー。高速移動での戦闘を得意とし、同時に、怪獣の命を奪うのではなく救う事に特化した能力を持っていました。大爆発を起こしたホムガーを特殊なフィールドで包み、高熱と衝撃、爆炎を外に逃がさず、ホムガーの生まれ変わりを見事に助けました、ユウマは。疲労困憊の中で、自分のやり方が正しかったのか、を己に問いながら、ユウマはこの事実を未来にしっかりと継承する、と誓っていましたね。怪獣に限った事じゃなく、未知への恐怖は、正しい情報がないから。未来へのバトンをしっかりと繋いでいけば、きっと、大丈夫、と思いたいですよね。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ32「地獄の電車ごっこ」、もう、これは、年齢関係なしで、特撮への愛を持って、シリーズを視聴し続けているファンからしたら、めっちゃ嬉しい展開と共闘でしたね。以前、「炎神戦隊ゴーオンジャー」がコラボしたので、てっきり、他の車系の戦隊、『高速戦隊ターボレンジャー』や『激走戦隊カーレンジャー』、ちょっと変わり種にしろ、『魔進戦隊キラメイージャ』が出るのかな、と予想していたんですが、まさか、『烈車戦隊トッキュウジャー』と絡んだもんですから、ホント、吃驚でした。

前回、正気を取り戻していたマッドレックスに見逃された玄幡さんは、単身でディスレースに挑みました。結果は、ズタボロの惨敗。ディスレースの「センスが足りない」ってのが正しいのか定かではないにしろ、今の彼には迷いが付きまとっているから、手も足も出なかったんでしょうね。そんな玄幡さんを救出したのが、焔斗。復讐心に囚われてしまっていて、玄幡さんは焔斗と衝突しちゃいます。そこに割り込んできた(?)人物を見て、そりゃ、もう、仰天しちゃいました。トッキュウ6号こと虹野明!!相も変わらず、妙にズレていて、なおかつ、真っ直ぐな部分に安心したのは、私だけじゃないでしょう。

焔斗と取らせた相撲の中で玄幡さんが溢した本心に、明は彼が、事情は違えど、かつての己と同じように、死に場所を得る事に固執している、と見抜きます。シャドーラインの怪人から正義の味方になった彼だからこそ、今の玄幡さんが抱えている迷いにも、理解を示せるんでしょう。憎い相手を倒せるなら死んでもいい、と思う一方で、自分がそんな戦い方をすれば哀しんでくれる者がおり、また、自分自身も、仲間の元に戻りたい、そんな気持ちを持っちゃってます、玄幡さん。自分の中で相反する感情や思念に板挟みになってしまっているからこそ、行動が自棄になってしまうってのは、実にリアル。

そんな折、センログルマーによって、多くの人が苦しめられる展開に。サブタイ通り、電車ゴッコそのものではあるんですが、私としては、『金のガチョウ』も連想しました。まあ、そこはどうでも良くて、射士郎、未来、錠さん、ビュンディー、明、そして、玄幡さんも、うっかりと巻き込まれちゃいます。あんな苦々しい袂の分かち方をしちゃったのに、こんな再会をしちゃうとは思わず、玄幡さんは凄い気恥ずかしそうでした。センログルマーを力技で止めれば、巻き込まれた人々ごと爆発しちゃうってんだから、洒落にならん。そんなピンチにブンレッドとブンバイオレットが手を拱いている時に、またしても、驚きの助っ人が!!・・・トッキュウ1号が出た時ぁ、もう、声が出ませんでした。ネタバレになっちゃいますけど、変身を解除して、ライト=志尊淳さんが顔を魅せてくれた時は、腰が抜けるかと思いました。

ピンチから大逆転するイマジネーションを発揮したトッキュウ1号と共に、センログルマーを撃破するブンレッドとブンバイオレット。こうやって、先輩戦隊と共闘する展開、嫌いなファンはいませんって。その上、トッキュウオーまで巨大戦に参じてくれたんですから、喜ぶなってのは酷です。ブンバイオレットが操縦法に苦戦した末に見せた解決策が、彼らしいってのも良かったですよね。見事に、巨大センログルマーを倒した仲間たちの姿に複雑な思いをより強める玄幡さんに、明がかけた言葉、これがまた、グッと来ます。果たして、玄幡さんは、自分の気持ちに折り合いを付け、再び、自分の握るべきハンドルを手に取って、光が当たる道に戻るって選択をしてくれるんでしょうか・・・

 

仮面ライダーガヴ

第6話「変身はビターチョコ」、もう、これ、展開が重すぎる・・・まだ、話数が一桁なのに、ここまでヘヴィーにしてくるか、制作陣・・・・・でも、こうゆうの、嫌いじゃないんだよな、私。

絆斗が、2号ライダーになるってのは予想しちゃいたけど、変身に到るまでの過程っつーか、仮面ライダーになるって覚悟を決める理由や心情の流れ、ここが令和らしくない、良い意味で。もはや、『仮面ライダー』シリーズのストーリーが子供向きじゃないってのは周知の事実にしろ、ここまで攻めているのは珍しいのでは?

いや、だって、1号ライダーであるガヴに変身するショウマに続き、絆斗も母親をグラニュート絡みで喪い、しかも、今回、荒んでいた自分に救いの手を差し伸べてくれた師匠の命が奪われてしまいました。その上、絆斗もマッドサイエンティストによって、肉体への改造を受けて、変身能力を得ました。ヒトプレスって描写を使っているにしろ、犠牲者が死んだことを如実に示し、なおかつ、変身機能を得るための手術シーンをガッツリやるってのは・・・良いのか、これ? けど、これでこそ、『仮面ライダー』なのか。これまでの仮面ライダーだって、それぞれに大きい悲しみを背負い、その苦しみを正義の力に転換して、理不尽な悪意から人々を陰で守っていた訳だもんな。

酢賀による改造手術で、グラニュートの内臓(?)を埋め込まれた絆斗は、もう、ボロボロ。それでも、師匠を殺したグラニュートへの怒り、まだ見つけていない母を自分の目の前で攫ったグラニュートへの怒り、そして、これまで多くの人々を自分の欲望の為に拉致し、闇菓子の材料にしてきた巨悪への怒りが、彼を突き動かします。ヴァレンへ変身する際に絆斗が苦しむ様を見せたのが、これまた、印象的でした。絆斗自身は喧嘩慣れしているんでしょうが、やはり、仮面ライダーとして戦うとなれば、そりゃ、勝手も違ってきます。だけど、ヴァレンは我武者羅に全力で、師匠の命を奪ったオタケに立ち向かっていきます。荒々しくも、冷静に現状を見極めて工夫する戦闘スタイル、もう、胸が熱くなります。

見事に、師匠の仇を討ったヴァレンですが、生まれたばかりの彼の戦いは、ここから始まります。グラニュートから人々を守り、闇菓子を製造し、世の中に蔓延させようとしている存在=ストマック家をぶっ潰したい、その目的は同じであるガヴと、どのように手を組んで戦うのか、楽しみな一方で、酢賀やニエルブの動向も気になるトコなんですよね。ぶっちゃけた話、どうして、オタケは絆斗の師匠である塩谷をピンポイントで狙ったんでしょう? グラニュートを研究している酢賀が襲われるなら、まだ理解できますけど、塩谷はグラニュートの存在を認知しつつも、重要度で言えば、低いでしょうに・・・となると、やっぱり、怪しいのは酢賀ですよね。絆斗を変身させる理由を作るべく、塩谷の命を奪った、と考える事も出来ませんかね? そして、酢賀とニエルブは繋がっている可能性もあります。仲間もしくは、酢賀がニエルブの生み出したエージェントなのか・・・もしかすると、エージェントではあるけど、主であるニエルブを上回るために、勝手な行動をしているのか? やはり、こっからの展開が楽しみですわッッ

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今日の出来事(13-10-6)

2024-10-06 20:55:06 | 日記

Comicアンスリウム(2024/10)一言感想・その①

美女と野獣~ギャルとキモオタ~3rd エノキドォ

デカチンポだけじゃなく、水着に対する感想をちゃんと言ってくれる野崎の人間性にもオチ始めてるな、遥ちゃん。

びしょ濡れ妻とつゆだく夫 GURIDA

好きな人を想って手を出さないのも優しさではあるけど、時と場合によるって事だな。

友達の妹 トロ太郎

妹に嫌われたくなくて断腸の思いで計画に加担したタケの漢気、私はカッコいいと思うよ。

いいわけボルテージ 初雲丹いくら

このお母さんは、『友達の妹』のタケと話がメッチャ合いそうw

マジメなままじゃいられない! ももずみ純

会社でヤって良い、とは言わんが、男と女には逃しちゃいけないタイミングが、どうしたってあるもんな。

やせたい・やりたい・やめられない おかわり ぷらむ

セックスしたい、その気持ちに抗えないのは解るけど、砂浜と海中はマジ止めた方が良い・・・痛ぇんだわ。

湿度100%の恋 てばさきのぶお

潔癖な彼氏とズボラな彼女、これはこれでバランスが取れてる。

格ゲーマーと童貞狩り けーしむ

真面目かつ熱血で取り組んでいるモノは、セックスに限らず、他分野で活きる時もある。

魔王城には永久に嬌声が響く 海山そぜ

まぁ、ざっくり言えば、因果応報だわな、こりゃ・・・同情はするがね。

 

今週の食事

9月30日(月)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

おにぎり(鮭若布御飯、肉午房味噌)、麦茶

夕食

炊き込みご飯、肉野菜炒め(味付け豚バラ、じゃが芋、大蒜の目、キャベツ、モヤシ)、金時豆、味噌汁(若布、玉葱)、黒烏龍茶

 

10月1日(火)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

おにぎり(鮭若布御飯×2)、麦茶

間食

コーンフレーク、黒烏龍茶

夕食

ごはん、鰹の刺身(生姜ポン酢)、烏賊の西京漬け焼き、青菜のお浸し、金時豆、カレーチャプチェ、お吸物(朧昆布)、黒烏龍茶

 

10月2日(火)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

おにぎり(鮭若布御飯×2)、緑茶

夕食

餡掛け固焼き焼きそば、カレーチャプチェ、金時豆、切り干し大根、青菜のお浸し、味噌汁(大根)、黒烏龍茶

 

10月3日(木)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

おにぎり(紫蘇鹿尾菜若布御飯×2)、麦茶

夕食

ごはん、スペアリブ、法蓮草の胡麻和え、焼き獅子唐、キャベツの千切り、味噌汁(大根)、黒烏龍茶

 

10月4日(金)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

おにぎり(紫蘇鹿尾菜若布御飯×2)、麦茶

夕食

ご飯、焼き魚(𩸽・おろしポン酢)、巾着の煮しめ、金平午房、椎茸の旨煮、金時豆、味噌汁(キャベツ、人参、葱)、黒烏龍茶

 

10月5日(土)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

コロッケサンド(トンカツソース、ケチャップ)、黒烏龍茶

夕食

ごはん、鶏キムチ(鶏皮、白菜キムチ、モヤシ)、巾着の煮しめ、お吸物(朧昆布)、黒烏龍茶

 

10月6日(日)

朝食

バケット(リンゴジャム)、黒烏龍茶

昼食

チキンライス、黒烏龍茶

間食

堅揚げチップス(薄塩、黒胡椒)、黒烏龍茶

夕食

ハヤシライス、金平午房、椎茸の旨煮、法蓮草の胡麻和え、焼き獅子唐、黒烏龍茶

 

今日、読んだ本

今回も最高に美味しい紅茶を飲ませていただきました。やはり、「イケオジ」×「イケネコ」×「美味しい」の組み合わせが生む“尊い”は最高ですね。

これだけ良い作品だと、実写ドラマ化して欲しい、と思っちゃうのは、漫画読みのサガでしょうか。

瀧さんの色気とシャイっぷりを演技で再現できる俳優さんって言うと、私は、それこそ、阿部寛さんぐらいしか思いつかないんですよね。しかし、瀧さんは阿部さんに演じて貰うとして、この『猫と紳士のティールーム』の看板猫であるキームーンくんが難しいですよね。

まぁ、その辺りの問題の解決は、ドラマを作るプロにお願いするのが一番ですか。

私が出来る事は、少しでも早く、ドラマ化してもらえるよう、漫画の感想をしっかりと書く事です。

この(4)でも、瀧さんの良い人っぷりを感じ取れるストーリーばかりでした。

接客業に向いてないんじゃ、と思うくらい、お客さん相手に緊張しちゃう瀧さんですけど、その時のお客さんに最高の時間を過ごしてもらうために、気合を振り絞って、至高の一杯を提供してくれています。

瀧さんのようなマスターが、自分の為に淹れてくれた美味しい紅茶を飲める場所と時間は、最高、と表現すべきでしょう。こういう憩いの場を持てる大人になりたいですよね。

モリコロス先生は、紅茶とお菓子を美味しく描くセンスもズバ抜けていますけど、そこと同じくらい、人間の感情の動き、それも華麗なタッチで描いてくれています。美味しい紅茶を飲んで幸せそうにしている人の表情を描かせたら、今、モリコロス先生が、漫画家の中でトップなのでは? また、恋する男女の顔、これも美麗なんですよね。

この(4)に収録されている話は、どれも心に響くものばかりでしたが、特に印象的だったのは、第17話「カメリアのアフタヌーンティーセット」ですね。アフタヌーンティーセットがお洒落ってのもありますが、何より、大切なお客様の人生を台無しにしかけたブラック企業に対して見せた、瀧さんの怒りは珍しさも相まって、グッと来ました。イケオジは、怒ってもカッコいいですね。

 

この台詞を引用に選んだのは、破壊力が凄いな、と思ったので。

瀧さんほどのイケオジに、こんなことを言われたら、一歩を踏み出したくなっちゃいますって。

「よろしければ、ほんの少し、冒険いたしませんか?」(by瀧静)

 

もう一つ、瀧さんのこの台詞はグッと来ました。

普段、人と目を合わせられないほどシャイなのに、この時は、しっかりと目を合わせていた瀧さん。

瀧さんほどのイケメンに、ちゃんと目を合わせて貰って、真っ直ぐに、これを言って貰えたら、自分で自分を信じてあげたくなるし、自分を好きになろう、と思わせてもらえますよね。

「あなたは思慮深くて、真面目で、優しい方です。これは、あなたの取り柄だと・・・私は思います」(by瀧静)

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三大特撮感想(2024/9/29)

2024-10-04 21:50:54 | 日記

ウルトラマンアーク

特別総集編「SKIPフジヤマ市分所にて」は、皆が大好きな振り返り回でした。私としては、特撮ヒーローの勇姿を再確認できるので、良いタイミングでやってくれると実に嬉しいです。

ユウマとウルトラマンアークの激闘を、今回、振り返っているのは、SKIPフジヤマ市分所勤務の中村さんと、配備されているサポートAIロボのチャッピー。ユピーと見た目は同じなんですが、仕事にやる気が出ない中村さんの影響を受けてなのか、かなり、チクチクと毒を吐いてきます。『仮面ライダーゼロワン』などでも感じる事ですが、やはり、AIってのは基本が純粋無垢なので、情報を与える人間の個性をモロに受けるんでしょうね。逆に考えると、チャッピーも怠惰な性格にならず、中村さんのケツを叩くようなタイプになったのは、良かったのか?

中村さんの仕事に対する熱意が低い理由、それを知ると、「そりゃなぁ」と納得もします。ユウマが勤務している星元市に怪獣が出過ぎってのも、まぁ、否定できないにしろ、中村さんが在籍しているフジヤマ市は、なんと、10年に2回しか怪獣騒動が起きていない様子。しかも、怪獣が大暴れして、被害が出たって訳でもなく、単に、ちょろっと顔を出したり、上空を通過しただけ・・・それはそれで平和でよろしいって話なんでしょうけど、怪獣から人々を守るって気持ちを持ってた人間からしたら、そんな頻度じゃ冷めちゃいますわな。

そんな中村さんとチャッピーの漫才じみた会話をキッカケにして、星元市に出現している怪獣と、ウルトラマンアークについての情報を振り返る感じになります。情報と事実を重きに置くAIであるチャッピーは、中村さんと違い、アークが人を守っているって結果だけを見ず、怪獣と戦っている理由が解らない以上は、味方と決めつけるのは早計、と考えているようでした。正論ではありますが、ユウマが知ったら、ちょっと落ち込みそうですね。

実のところ、私の母も特撮作品好きで、この『ウルトラマンアーク』も視聴してくれているのですが、アークが光線を曲げてディゲロスに直撃させるシーン、バリアをブチ割ってシャゴンに突き刺すシーン、リヴィジラとの水中戦でバリアと光輪を組み合わせて視界を晴らすシーンなど、地味にツボらしく、声を出して笑うほどです。母的にお気に入りの回は、大恩ある人間を救うために、母星に帰りたいって気持ち、その為に作って来た宇宙船を壊すのも承知で、クロコ星人がシャゴンに特攻を仕掛けた「あけぼの荘へようこそ」で、そのシーンを見直した時は、「絆を感じる」と感動していました。

 

爆上戦隊ブンブンジャー

バクアゲ31「華麗なる挑戦」は、コミカル回ながらも、人間が生きていく上で大事にしていたい事を教えてくれるストーリー展開になっていたな、と私は勝手に思いました。

どんだけヘマをしても、自分達を見捨てずにいてくれたマッドレックスを救うべく、必死に泥臭い足掻き方をするサンシーターの姿に、グッと来たのは私だけじゃないでしょう。タイパと聞いて、「タイヤキパーティー」と勘違いしちゃうトコも、それはそれでご愛敬って感じです。そんなサンシーターが、今回、トケイグルマー・セカンズと組んで行った悪巧み、それは、日本人が最も好きな日本食と言っても過言ではないカレーを使ってのギャーソリン集めでした。トケイグルマー・セカンズの能力によって高速調理されたカレーを高速で食べきってしまった先斗の台詞、これ、どう考えても、ポルナレフのアレw

サンシーターたちが営むカレー屋「ハシリ屋カレー」に客をごっそりと奪われてしまったのは、未来が子供の頃から、その味に惚れこんでいた名店「カレーショップ・ゴン」だった。美味しいカレーを出してくれるお店を潰させはしない、と意気込む未来に頼まれ、大也らは手を貸す事に。ただ、大也の方は普通の店じゃ買えない高級スパイスを揃えるわ、成金趣味丸出しの内装に変える事を提案するわ、果てにゃ、ライバル店を買収する、とポンコツな案を言い出す始末。戦隊のレッドに相応しいだけの実力とリーダー性を持っているんだけど、なんか、こう、ズレてるんだよな・・・射士郎と錠さんも、先斗、ビュンディと同じく、呪いのかかったカレーの虜になっちまった。これも、所謂、「木乃伊取りが木乃伊になった」か?

カレーで客を奪われたならカレーで奪い返す!!やる気満々のブンドリオの参戦で、 なんか、「ミスター味っ〇」的な展開となり、カレー作りでは自分がいても仕方ない、と大也は「ハシリ屋カレー」の偵察に向かい、そこでハシリヤンが悪事を働いている事に気付きます。しかし、客たちはとっくにカレーの虜となっているから、大也を敵認定。まさか、射士郎たちまで、そっち側に回るとは。変身しないのは、さすがに、それくらいの理性は残っていたのかな? 窮地に陥ってしまった大也を救ったのは、完成した最高のカレーを持ってきた未来でした。美味しいカレーを作るコツ、それは、食べる人の笑顔を想って、じっくりと地道に煮込む事。レトルトや冷凍食品などの進化が進んでも、何だかんだで、時間をかけて作られる料理を、皆が好むのは、その美味しさが素晴らしい、と知っているからなんでしょうね。

本当に美味しいカレーを食べた射士郎たちは、呪いを振り払い、トケイグルマー・セカンズを倒すべく、ブンブンジャーにチェンジ。相手の時の流れを操作する能力、そのものは強力だけど、裏を返せば、対応されると弱い。加速攻撃を上回られる超加速攻撃を仕掛けられたら、戦闘能力の低いトケイグルマー・セカンズには成す術がない。そんなトケイグルマー・セカンズをサクッと見捨てて、未来たちの作ったカレーをちゃっかりゲットしているサンシーター、さすが。巨大化しても、トケイグルマー・セカンズは良いトコなし。まぁ、未来のやる気が普段よりも出ていて、大也たちを食ってたってのが正解か。一方で、マッドレックスが完全ではないにしろ、自我を取り戻している事が明らかになりました。またしても、ディスレースに手も足も出ず、ぼろ負けしてしまった玄幡さんは、これから、どうするんでしょうねぇ。

 

仮面ライダーガヴ

第5話「思い出がヒリヒリ」では、ショウマと絆斗の株が爆上がりし、ショウマの父親であるブーシュの株が爆下がりするストーリー展開になってましたね。

前回、自分を救ってくれ、亡き息子の姿を重ねる事で幸せを感じていた老夫婦の元を、ストマック社に狙われないよう、黙って立ち去ったショウマ。自分も幸せにならず、他者もあえて幸せにしない、茨の道を行くショウマは、ある意味、仮面ライダーらしい行動をしちゃいますが、見ていて辛いったらありゃしない。そんなショウマは例の如く、力の使い過ぎによる空腹で、またしても、道端で倒れてしまいました。彼を救ったのは、一体、何者なのか、と気になっちゃいましたが、まさか、グラニュートで、その上、ショウマの大叔父だったとは・・・

その大叔父ことデンテ曰く、彼がブーシュに請われ、人間とグラニュートのハーフであるショウマに改造を施していたらしいですね。ショウマの父・ブーシュは何らかのきっかけで、ショウマの母であるみちるを見初め、自分の世界に強引に連れ去り、なおかつ、彼女との間にショウマを儲けたようです。みちるとショウマの、異世界での生活はお世辞にも幸せなど一欠けらもありませんでしたが、それは、ブーシュの所為だったようですね。どうやら、ブーシュは、自分の家族を闇菓子に使うスパイスにされないよう、わざと辛い生活を送らせていたようです。ショウマにキツく当たり、自分を憎むように仕向けていたのも、それが目的なんでしょう・・・やり方が間違い過ぎていますわ、このダメ親父。

父親の思惑を知るも、当然、納得など出来ないショウマは、デンテに怒りを向け、その場から立ち去ります。この時、ショウマはオモチャをドブの中に落としてしまい、困っている母と息子に遭遇します。一瞬こそ手を貸すのに躊躇いを滲ませてしまうショウマでしたが、自慢の力を使って、子供に笑顔を取り戻させました。そう、ショウマは自力で気付いたのです、自分と関わった人を幸せにしちゃいけない、じゃなくて、自分と関わった事で幸せになってくれた人を自分が守ればいいんだ、と。決意を新たにしたショウマが、新たな眷属を生み出したタイミングで、ポッピングミゴチゾウがプレスされた人々がエージェントに連れ去られそうになっている事を報告に来ました。

エージェントとの戦闘に突入したガヴは、ヒリヒリチップスゴチゾウの力で、ザクザクチップスラッシャーを猛火でパワーアップさせ、燃える斬撃を繰り出します。燃える剣、もう、これは男の子が大好きなロマン満載な武器!! 一体には逃げられちゃいましたが、絆斗が体を張ってくれたおかげで、プレスされた人々は無事でした。ここで、絆斗がカッコいいんですよね。いきなり、目の前に現れたガヴに驚き、怯え、拒絶の姿勢を示した人々に、絆斗は苛立ちを剥き出しにして、「コイツは、お前達を救ってくれた仮面ライダーだ!!」と言ってくれたシーンは胸熱ゥッ。絆斗のおかげで、自分がやろうとしている事は間違っちゃいない、と思えたのか、ショウマは幸菓に頭を下げに行き、改めて、彼女に迎え入れて貰えます・・・何だかんだで、あの親父の血を引いているんだなぁ。一方で、絆斗の師匠がピンチ!!

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