目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

7月に読んだ本

2016年08月04日 | 読書

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2385ページ
ナイス数:289ナイス

夏休みに入って、いつもよりは多く読めたかな。

小学生の課題図書にもなっている「ワンダー」、よかった!

分厚さに尻込みせず読んでみて!


ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)感想
あれ?私、なんでこんな甘甘ラブラブ青春ストーリーを読みたいと思ったんだろ?まぁいっか。で、これがタイムスリップにかかわる恋物語だということは予測がついて読み始めたら、そうきたのか!二人が違う時の流れを経験してるのね。あかん・・・切ないわ。「切ないフェチ」の私にはたまらない後半でした。これがもし、男と女が逆だったら、この恋物語はきっと成立しないと思う。高寿くん、耐えられないでしょう?!女は強いんだよ。ずっと前に観たミュージカル「The Last Five Years」を思い出した。着想を得たのかも。
読了日:7月30日 著者:七月隆文


 

ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
心温まる優しい話が好き。性善説を信じたい、と思っている私だけど、「レンタル世界」の主人公のように暑苦しい正論をふりかざされても、”それは違うんちゃう?”と思わずにいられない天邪鬼でもある。オチに溜飲をさげた、なんて言うと人間性疑われそうかな。表題作もしかり。両極端な雪子と薫の考え方。もちろん、雪子の言う唯一無二の私、その人にしかできないこと、意味のないことに意味を見い出すことの大切さは、もっともだと思うけど、文明の利器、技術の進歩の恩恵にあずかっているのに、そこまで薫を否定するのはどうかと思う。
読了日:7月29日 著者:朝井リョウ


 

ポイズンドーター・ホーリーマザーポイズンドーター・ホーリーマザー感想
実の母と娘でも(だからこそ)わかりあえないんだもんな。他人となんか分かり合えるはずがなかろう・・・。同じ物事の捉え方がこうも人によって違うなんて、もう何を信じていいのかわからん!!もう一人でええわ!!と思ってしまいそう。人生とは諦めと寛容なのかもしれない。そこで腐らずに、前向きに進んでいける強さは自分の中にしかないもの。子供の中に、それを育ててあげることができたらいいのに、と親として願います。
読了日:7月29日 著者:湊かなえ


向田理髪店

向田理髪店感想
過疎化の進む北海道の元炭鉱町。地元の常連さんしか来ない理髪店を営む向田さん。若者は町を出て行き、町興し政策もパッとしない、誰もが顔見知りのような小さな町で起こるちょっとした事件いろいろ。娯楽に飢えた、噂話好きでお節介な人々ばかりの田舎特有の生活が鬱陶しくもり、優しくもあり。地元を元気にしよう!と理想に燃える若者たちの今後はどうなるのか?!案外あっさり新しい夢を追いかけて出て行っちゃったりするのかもしれないけど、それでも、自分の育った町はずっと心の拠り所になるんじゃないかな。読後感の良い物語でした。
読了日:7月19日 著者:奥田英朗


ワンダー Wonder

ワンダー Wonder感想
以前から気になっていた本。難病の染色体異常で、顔に重い障害をもつオギー。でも、だれよりも普通で賢い男の子。10才になり、はじめて学校に通うことになったが・・・。小説ではなく現実は、もっともっと過酷なのかもしれない。もし自分なら、と考えずにいられない。こんなにも素晴らしい家族や友達に出会えるのはものすごく幸せなことなのかもしれない。それでも、この物語は勇気や人を思いやる気持ちの尊さを、シリアスになりすぎず、明るく描いてくれているのが嬉しい。課題図書になっているようだけど、たくさんの子供たちに読んで欲しい。
読了日:7月17日 著者:R・J・パラシオ


彼女に関する十二章

彼女に関する十二章感想
50才の主婦聖子が、60年前のベストセラーエッセイを読みながら自分の身の回り、生き方について考える・・・。聖子さん、いいじゃないですか!50といっても、なんていうか、枯れてない!(笑)ちょっとしたトキメキや、息子に関するすったもんだがあったりして、生き生きと暮らしてらっしゃる。夫婦でああいう話ができるのも素敵だな。「金色夜叉」には笑ってしまった。「ちええ」!!!
読了日:7月17日 著者:中島京子


戦うハニー

戦うハニー感想
うーーん新野さんの「あぽやん」に雰囲気がとっても似ている!(それだったら大好きな「あぽやん」の続きが読みたいなー(笑)) 私自身も、子供も保育園のお世話になったことがないので、イマイチ実感を伴なわないのかもしれません。さもありなん、なイマドキの親たちと保育園のお話。大変なお仕事だとは思います。 余談ですが、”モーニング”で 男性保育士ばっかりの保育園、って漫画(「ほいくの王さま」)が連載されてます。
読了日:7月9日 著者:新野剛志


 

眩感想
原田マハさんの作品を読むときのように、葛飾応為(お栄)の作品を検索しながら読んだ。この、表紙の「吉原格子先之図」が彼女の代表作であることも知らず、現代のイラストレーターが描いたものだと思ったぐらいに前衛的で素晴らしい作品に惚れ惚れした。遠近法や陰影をつける手法が西洋のもので、当時の日本人には斬新だったとは・・・ 「阿蘭陀西鶴」に続き、江戸時代の才能あふれる父親と娘の物語。とても興味深く、惹きつけられた。この時代に女絵師として生きた、自立したさばさばしたお栄が素敵だ。
読了日:7月9日 著者:朝井まかて

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