目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

6月に読んだ本

2012年07月01日 | 読書

6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2756ページ
ナイス数:199ナイス

ツナグツナグ
yomyomでこの第一話を読んだのが初・辻村作品でした。もっと読みたいな、と思ったことを忘れていて、今回まとめて読むことができて本当によかった。こういう話には私は本当に弱い。ただの泣ける話だけではなく、どろどろした黒い感情が渦巻いていたり、”ツナグ”サイドから描かれていたり、と設定も物語の構成も納得いく、満足いくものでした。松坂桃李くん主演で映画化、楽しみです。(ただのお涙頂戴話になっていたらイヤだな・・・)
読了日:06月27日 著者:辻村 深月


眺望絶佳眺望絶佳
作家は、自分が作り出した人物や実在の人物になりきって物語を生み出すのだろうけど、東京タワーやスカイツリーにまでなりきってしまうなんて、すごすぎる。そして素敵すぎる。そんな、大きくて高くて堂々とそこに佇む彼らが見下ろした、ちっぽけな人間たちの取るに足らない日常。短いお話の中に、切なさや優しさ、不気味さもぎゅっと詰め込まれて、胸がいっぱいになる一冊でした。
読了日:06月24日 著者:中島 京子


ダース・ヴェイダーとルーク(4才)ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
スター・ウォーズが大好きな人にはたまらない1冊。哀しい運命に導かれた父子には、実際こんな日々はなかったわけですが、もしこんなふうだったら・・・と妄想して泣けてしまう私は重度のSWファン!懐かしいいろんなシーンのパロディや、いかにもありそうな二人の日常がほほえましいです。
読了日:06月17日 著者:ジェフリー・ブラウン


お菓子の本の旅お菓子の本の旅
小手鞠さんの本は初めてで、タイトルだけで手に取り、児童書?!と少しがっかりして読み出すと、夢中であっという間に読んでしまいました。本とパン(とお菓子)という私の大好きなものが繋ぐ人と人、それらを作る喜びが描かれていたんですから!幸せに満ちた、素敵な本でした。”宝石箱”っていうアイス・・・何年前よ?と ひっかかったんですが、そう、長い長い本の旅だったんですね。装丁が”お菓子の本”風だったらよかったなぁと思いましたが、そこは児童書だから仕方ないか。”旅するジーンズ”の話も大好きですが、この本も気に入った!
読了日:06月17日 著者:小手鞠 るい


紙の月紙の月
本当に恐ろしい話でした。銀行員の横領事件は過去にも何度もあったけれど、この物語の中では、それが決して大それた犯行ではなく、誰にでも起こりうることのように思えてしまう。梨花がそこに至るまでの、きっかけや、小さな出来事の積み重ね(ダンナさんの物言いや浪費を重ねていくさまなど)の描き方が本当にうまくて、無理を感じさせない。さらに、彼女を知る人たちもまた、お金に囚われているさまをも描き出す。さすが角田さんです。お金、あるにこしたことはないけれど、あればあったで際限なくなるもんですね・・・。
読了日:06月15日 著者:角田 光代


マンガ食堂マンガ食堂
マンガに出てくる料理を再現した、という本。映画に出てくる料理の本は大好きで何冊も読んだけど、さすがにマンガは・・・(笑)奇想天外なものもあって、再現にはかなり苦労されたようですね。残念ながら、出来上がり写真があまり美味しそうではなくて、料理自体も自分で作ってみたいとは思うものはなかったけど、紹介されているマンガには興味持ちました。
読了日:06月13日 著者:梅本 ゆうこ


無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて
「七人の敵がいる」がとても面白かった加納さん?!え?本当に闘病記なの?と驚きました。こんなことってあるんですね。白血病であっても、”病は気から”が当てはまる部分があるのでは・・・と思えるほど、明るさと前向きな気持ちで病と闘っていかれる姿に感動しました。同じように苦しんでおられる患者さんやご家族の力になる本だと思います。どうぞこのまま全快されて、また新しい御本が読めますように。
読了日:06月11日 著者:加納 朋子


うつくしい人うつくしい人
ああーこれは暗くて重い方の西さんか・・・と思って読み始めたけれど、青い海のリゾートホテル、という舞台のおかげか、とことん落ち込むことはなかった。いろんなものに縛られて、周りの目を気にして生きていくことのしんどさを、百合の涙と一緒に流せたような気がして、ほっとした。
読了日:06月10日 著者:西 加奈子


僕らのご飯は明日で待ってる僕らのご飯は明日で待ってる
爽やかで優しい物語だけど、底には暗くて重い、人生・生死・家族・・・などがずっしりと沈んでいる。旦那に苛立ったり子供を叱ってばかりの今日この頃、家族と過ごせる幸せを改めて考えさせられた。イエスと小春、幸せになってほしい。
読了日:06月09日 著者:瀬尾まいこ


とにかくうちに帰りますとにかくうちに帰ります
津村さんの文章、好きだ。この、独特な観察眼とクールさと、ひとりツッコミ。現役兼業作家だけあって、相変わらず”会社あるある”が冴えている。いるよねー、インフルエンザ菌を撒き散らしてる自覚ない人。応援する選手やチームがことどごく不調になる人。時折出てくる固有名詞「コンスタンティン」とかシャイア・ラブーフとか室伏広治とか・・・私もツボです。一緒にお茶のみトークできそうだ(笑)
読了日:06月07日 著者:津村 記久子


旅屋おかえり旅屋おかえり
あたたかくて優しい物語。予想通りにハッピーエンドなんやろうなーと思っていても、最後には涙が出てしまいました。そう、こうじゃなくちゃ!映画でも小説でも、やっぱり心温まるハッピーエンドが好きだ。”旅屋”の依頼が連なるばかりだったら飽きるなーなんて思いながら読み始めたけれど、そうじゃなくドラマチックな2件に絞られていたのがまたよかった。
読了日:06月06日 著者:原田 マハ


あさひなぐ 5 (ビッグ コミックス)あさひなぐ 5 (ビッグ コミックス)
はじめの頃の、薙刀初心者の旭たちがドタバタする様や薙刀の魅力にハマっていく様子は、同じように薙刀を知らない読者に共感をもって受け入れられただろうけど、だんだんとスポ根マンガ的になってきて、さぁどうだろう??グイグイと惹きつけてくれてるでしょうか?そうだといいけど・・・。経験者にとっては懐かしく、血が騒ぐ感じですが(笑) 
読了日:06月05日 著者:こざき 亜衣

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読書メーター

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