目の中のリンゴ

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映画化楽しみ 「ツナグ」読了

2012年06月27日 | 読書
辻村深月さんの「ツナグ」(新潮社)を読みました。

辻村さんの作品はまだ数冊しか読んだことがないのですが
好きな作家さんの一人です。
新潮社の文芸誌「yom yom」連載時に、
この第一話を読んだのが初・辻村作品でした。

ああーいい話。好きな感じだなぁ 
もっと読みたいな、と思っていて
久しく忘れていたのですが、
5話まとめて読めてよかった。

「ツナグ」は、
死者と生者のただ一度だけの再会を
仲介してくれる”使者=ツナグ”と
4人の依頼者の物語。

どうしても会いたい、いまはもういない人に
会わせてくれる”ツナグ”。
その再会は、双方にとって一生にただ一度だけ。
生者が希望しても死者が了承しなければ
会うことはできない。
死者は、依頼者に会ってしまったら、
もう二度と他の生者に会うことはできないから、
慎重に機会を選ばなくてはならない。

その”ツナグ”は、依頼者が面食らうような
普通の高校生みたいな男の子。
彼の正体は?
不思議な仕事のやり方は?
本当にその再会は実現するのか?
急死したアイドルに。
死んだ母に。
事故死した親友に。
失踪した生死不明の恋人に・・・。

ただの泣ける話ではなくて
暗くて重い感情が渦巻く話もあるし、
運命とも言うべき”ツナグ”の
仕事が背負うものもある。

設定や物語の構成が素晴らしくて、
満ち足りた気持ちで読み終えました。
重いテーマで哀しい話だけど
切なくて暖かい気持ち。

で、
これも映画化されるそうです。
この秋公開。

主演が松坂桃李くん(シンケンレッド!←しつこい)
樹木希林さん共演。
監督はドラマ「JIN 仁」演出の平川雄一朗さんだそうで
あのテイストだったら嬉しいな、と期待。
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