目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「植物図鑑」 有川浩

2010年09月10日 | 読書
本屋大賞の候補作だったので
気になってました。

「植物図鑑」(有川浩 角川書店)
有川浩さんの本は
「阪急電車」しか読んだことないですが・・・。
(↑これも映画化するそうですねぇ)

1人暮らしOLのさやかが、
アパートの前で”拾った”青年。
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?
咬みません。躾のできたよい子です。」
「ーあらやだ。けっこういい男。」
”イツキ”という名前しか知らないまま
2人の同居が始まる。
彼の”道草料理”が、さやかの胃袋を
掴んだのだった。

宣伝文句がベタ甘恋愛小説というだけあって
ホンマにベタ甘。

草食系男子というハヤリを押さえつつ
道端や空き地、草原に咲く草花にめっぽう詳しくて
それを料理するのも上手、
優しくて、実は、とっても男っぽくて
最高の彼氏・・・下の名前しか知らない以外は・・・
という、世の女子のハートを
鷲掴みしそうなキャラ、イツキ。
・・・私はときめきませんでした、この小説。

おっかしーなぁ。私、夢見る乙女だったのに。
こういう胸キュンラブストーリーが
大好きだったはずなのに。
私もやっと大人になったということか(笑)

「阪急電車」を読んだ時も、
大人版コバルト文庫と感じたけど、
これもそうでした。
文章が軽い。内容も軽い。
甘甘カップルのいちゃいちゃ
および、恋愛におけるココロの揺れが
乙女チックに描かれておりますわ。

主人公の女の子、さやかも20代半ばの
会社員というのに異常に子供っぽいし、
謎だらけのイツキとの生活も
ありえへんやろ!とツッコミたくなる。

最後の最後まで甘甘。
恋愛の夢に浸りたい人や、
恋する女子には感涙ものの
ロマンチックラブストーリーでしょう。

ただ、2人で雑草(という名の草はない、というが)狩りに
出かけ、いろいろな料理を作る、
というのは面白い。
本の口絵に植物図鑑さながらに
本文に出てきた草花の写真が載ってたり
レシピが少々載っているのも
わかりやすくていいな。

スベリヒユって、「ケンミンSHOW」で
”山形県民は雑草を食べる”って
やってたヤツだなぁ
なんて思いながら読みました。

映画化するなら10歳若い堺雅人
お願いします(笑)
なんといっても、生活に窮した若かりし頃、
タンポポのお浸しを食べたという人ですから。
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