映画賞レースの時期まで、私はこれが映画化されていたことも
出演がトム・ハンクスとサンドラ・ブロックだったことも
知らなかった・・・
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
(Extremely Loud & Incredibly Close / 2011年・米)
数年前、「僕の大事なコレクション」という映画があり
(感想はコチラ:原作の翻訳は「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」)
素晴らしかったその映画の原作者、
ジョナサン・サフラン・フォアが
次に書いた本が「Extremely Loud & Incredibly Close」。
早々に原書を手にしてみたものの、写真や文字の羅列、
空白などが散りばめられた不思議な本で、
読破できないまま現在に至る。
で、この「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は
ニューヨークに住む少年オスカーが主人公。
大好きなお父さんを9.11同時多発テロで失う。
お父さんはあの最悪の日、ワールドトレードセンタービルにいた。
1年経ってもまだ死を受け入れられないオスカー。
ある日、お父さんの部屋で一本の鍵を見つける。
いつも遊んでいた”調査探検ゲーム”に違いない、と
オスカーはその鍵が合う鍵穴を探しに出かけるのだった・・・。
内向的でちょっと変わった主人公が
亡くなった身内が残した手がかりをもとに、
いろんな人と出会って、人と人とのつながりに気づいていく、
というのが「僕の大事なコレクション」と似ている。
あたたかさとかなしさと勇気と愛に満ちている。
小さな男の子が主人公、というだけで
私はもう涙腺がゆるんでゆるんで仕方なかった!
あの小さな体、細いうなじ、まっすぐな瞳。
ひとりで大きな大きな悲しみと罪悪感に耐えている。
サンドラ・ブロック演じる母親の愛情に涙腺決壊!
口のきけない”間借り人”やお祖母ちゃんのあたたかさ。
たくさんの”ブラックさん”たち。
たくさんの人に見守られて、つながってオスカーは生きている。
傷は消えてなくなりはしないけれど、
自分ひとりだけが苦しいんじゃない。
鍵がひらいたものは、オスカーの心の扉なんだろうね。
(陳腐な解釈ですが・・・)
ラスト、ぶらんこを思いっきりこぎながら見せる
子どもらしい笑顔が素晴らしかったです。
ところで、ジョナサン・サフラン・フォア、
今度ベン・スティラー製作・監督・主演の
TVドラマの脚本を手がけるらしいですよ。
観てみたいなー!!
出演がトム・ハンクスとサンドラ・ブロックだったことも
知らなかった・・・
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
(Extremely Loud & Incredibly Close / 2011年・米)
数年前、「僕の大事なコレクション」という映画があり
(感想はコチラ:原作の翻訳は「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」)
素晴らしかったその映画の原作者、
ジョナサン・サフラン・フォアが
次に書いた本が「Extremely Loud & Incredibly Close」。
早々に原書を手にしてみたものの、写真や文字の羅列、
空白などが散りばめられた不思議な本で、
読破できないまま現在に至る。
で、この「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は
ニューヨークに住む少年オスカーが主人公。
大好きなお父さんを9.11同時多発テロで失う。
お父さんはあの最悪の日、ワールドトレードセンタービルにいた。
1年経ってもまだ死を受け入れられないオスカー。
ある日、お父さんの部屋で一本の鍵を見つける。
いつも遊んでいた”調査探検ゲーム”に違いない、と
オスカーはその鍵が合う鍵穴を探しに出かけるのだった・・・。
内向的でちょっと変わった主人公が
亡くなった身内が残した手がかりをもとに、
いろんな人と出会って、人と人とのつながりに気づいていく、
というのが「僕の大事なコレクション」と似ている。
あたたかさとかなしさと勇気と愛に満ちている。
小さな男の子が主人公、というだけで
私はもう涙腺がゆるんでゆるんで仕方なかった!
あの小さな体、細いうなじ、まっすぐな瞳。
ひとりで大きな大きな悲しみと罪悪感に耐えている。
サンドラ・ブロック演じる母親の愛情に涙腺決壊!
口のきけない”間借り人”やお祖母ちゃんのあたたかさ。
たくさんの”ブラックさん”たち。
たくさんの人に見守られて、つながってオスカーは生きている。
傷は消えてなくなりはしないけれど、
自分ひとりだけが苦しいんじゃない。
鍵がひらいたものは、オスカーの心の扉なんだろうね。
(陳腐な解釈ですが・・・)
ラスト、ぶらんこを思いっきりこぎながら見せる
子どもらしい笑顔が素晴らしかったです。
ところで、ジョナサン・サフラン・フォア、
今度ベン・スティラー製作・監督・主演の
TVドラマの脚本を手がけるらしいですよ。
観てみたいなー!!
そうか、この作品の原作者は「僕の大事なコレクション」の作者さんだったのですねー!
言われてみればどこか共通する部分がありますね。
お父さんがいた頃にはお父さんとオスカーの絆の方にスポットが当たりがちでしたが、オスカーの見えない部分でのお母さんの息子を思う愛情の深さは素晴らしかったですね。
どんなに頭が良くて出来の良い子供であっても親が子供に望むものって結局シンプルなことなんだな、と
思いました。
久しぶりに映画のTBをさせてもらえて嬉しいです。
そうなんですよねー。私は、同じ原作者、というだけで
思い入れがあって・・・。
思いっきり泣けて思いっきり笑うことができる、
って大事なことだなぁと思います。
あんなふうに静かにあたたかく子どもを見守っていけるかしら・・・と
私はただただ涙でしたけれど。
間借り人の正体は原作は未読でもすぐ察しはつきますが、少年とのやり取り、ユーモラスでくすっと笑える。シリアスな映画だけにそういうとこ大事ですよね。
私もラストのブランコこぐ場面でまた涙涙。いい終わり方ですよね。
「心の扉」を開く鍵・・いやまさに。
ところで、この映画は賛否両論あるというので、「どういう点がかなぁ」と思っていたら最近アメブロで見つけた記事があるのでリンクはっときますね。
http://ameblo.jp/cinemanavi21/entry-11174034336.html
この方いろんな映画を考察してて興味深いです。
今、原作の翻訳も読み終えたところです。
日本語で読んでも、なんだか不思議で理解しきれない話だったけど
感覚的に訴えてくるものがあって、終盤は読んでいても
やっぱり涙がでてきました。
原作と映画の違う部分もいろいろあって
映画をもう一度観たくなりました。
ブログのリンク、ありがとうございました。
すごい!映画について詳細に書かれている方ですね。
こんなふうに分析、考察できない私にはただただ感心するばかり。
こういう方に原作も読んで欲しいわー。
子どもがグッとこらえている姿を見ると、本当にせつなくなってしまいますよね。
そしてお母さんにも思いっきり感情移入しちゃいました。
男の子のママであられるkinoさんが半分くらい涙していたというのも(笑)わかるような気がします。
大切な人を突然失ったら・・・想像しただけでその心の痛みが伝わってきます。
想像でも苦しいのですから、実際に当事者になったらそれはどんなにつらいことか。。
でも、この映画では子どもを中心におき、周りの大人たちが見守り、希望を持てるように静かに導いていくという設定がよかったですね。
キャストの名演も含めて、心に残る作品でした。
こんばんは!そうなんです。ジョナサン・サフラン・フォアは
まだ若く才能豊かな作家です。
原作の本も、すごく変わった感じでしたが、
引き込まれる魅力がありましたよ。
映画化ももちろん素晴らしくて、久しぶりに映画館で観て
よかった、と思えた作品でした。
こんなに小さいのに、衝撃的な父親の死を
受け入れなければならないなんて過酷なことですよね・・・。
彼の未来が明るいものでありますように。
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
9.11の後遺症は様々な形で、
人々の心を未だに癒しきれずにいます。
東日本大震災も同様だと思います。
その後遺症の受け止め方や癒し方はそれぞれ、
受けた大きさや深さによって違うと思います。
この映画はこの映画で少し違った観点から
描かれていたと思います。
こちらこそありがとうございました!
そうですね、9.11テロのこともまだまだ大きな影を
落としているし、震災ももちろん、ですね。
オスカー少年の姿は痛々しかったけれど、
救いが感じられるラストは本当によかったです。
いい映画でした。