目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

ウチはエイと姉妹か!「寝ずの番」

2006年04月10日 | 映画タイトル た・な行
なんでも好きになると、とことん入れ込んでしまう私、
大河ドラマ「新選組!」に夢中だった時、出演していた落語家の
桂吉弥さん(監察方 山崎役)に興味を持って
彼の落語を聴きに行ったことあります。2回ほど。

それが生まれて初めての生落語だったんだけど、
すごい新鮮で、面白かったです。
1人で何役も演じ分けるわ、いろんなパントマイム(!)やるわ、
これぞ”芸”だなーと。さすが古典芸能。
もっと落語のことを知りたいなーと思いつつ、
「タイガー&ドラゴン」にハマったものの、まぁ、なかなか
奥深い落語にまでは手を出せず 今日に至る。

で、前置きが長くなりましたが、「寝ずの番」です。
マキノ雅彦(津川雅彦)監督。
出演:中井貴一、木村佳乃、長門裕之、岸部一徳、富司純子 などなど

上方落語の重鎮、笑満亭橋鶴師匠がいよいよ臨終・・・というところを
取り囲む弟子達。一番弟子が師匠の最後の望みを聞くと・・・

という 予告のシーンはご覧になった方も多いかと思いますが
面白そうやなーと思い、観に行ったのですが、平日昼間の映画館、
今までにない客層にビックリ(笑)
ほとんどがシルバー割引と思しき年配の男性、年配のご夫婦。
ちょ、ちょっと・・・私、もしかして一番若いっ?(笑)
しかも、女1人って いませんねんけど・・・。

始まって、ちょっと恥ずかしかったです。はい。
R-15です。ええ。
ずーっとエッチ、スケベ、下ネタの連発です。

師匠のお通夜は”寝ずの番”。
無礼講で故人の思い出をあれやこれや 面白おかしく語り合います。
その話もほとんどが下ネタです。
あ、ちょっと落語に興味のある方は「らくだ」という噺を予習していくと
良いと思います!

しかし、師匠の寝ずの番はまだまだ序の口であった・・・

みんなホンマの噺家さんみたいで面白かったですよ。
ただねー あまりにも下ネタしつこい
最後までずーっとアレやもん(苦笑)
嫁さんたちが下ネタで三味線弾いて盛り上がるのをみると
お、かっこええな、大人やん!と ちょっと思えてしまうけど、
会社のオヤジどもとの宴会での下ネタとは違うからなぁ。

ああいうお座敷ソングっていうんでしょうか、
春歌の歌詞というのは 決まってるもんなんですか??
素朴な疑問ですが(笑)

ストーリー展開は、ちょっと盛り上がりに欠ける感もありました。
小ネタつなぎって感じで、いろんなエピソードが出てくるのは
面白いんだけど、寝ずの番、2回くらいでよかったんじゃないか??
ま、観に行くときはちょっと覚悟して見に行ってくださいね。
くれぐれも高校生がデートで観に行かないように!

役者陣は見ごたえありました。
一番弟子の笹野高史さん、いい味だしてますねー。
ホンマにそのへんのオッチャンみたいやわ(笑)
中井貴一、いいねいいねぇ~!!
三味線弾いて小唄歌う姿さえサマになってますがな。
そして、涙をぽたぽた流して語る演技は しんみりと、
”あっ、これってお通夜の話やったわぁ”と思い出させます。

意外だったのが木村佳乃
そそとした(笑)大人しい奥さん役なのかと思いきや、
気が強くてちゃきちゃきしてて、元気のいい役で
平気で○○○や×××なんて言葉も飛び出します。
”ウチはエイと姉妹か!”のセリフは
凄味ありましたよー(笑)
(ま、セリフの意味は観てのお楽しみ)

富司純子さんも可愛かったなぁ。
着物がとっても似合って色っぽい。
”若い女のんやないとアカン!”と皆がコソコソ相談する横で
ぷいっとスネてる風が ”女”でしたなぁ。

あ、全くの余談ですが、冒頭に書いた桂吉弥さん、
この映画で落語指導しはったみたいです。
パンフに一筆と、ワンシーンちらっと出演してはります。
ああ・・・日本映画でまで 脇の脇に注目してる私って一体・・・。
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6 コメント

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Unknown (Notorious♪)
2006-04-11 10:03:22
こんにちは♪



同じ下ネタでも「オースティン・パワーズ」と

こうも品位?に違いが出るのかと感じましたね。

直接的な単語の数々も関西弁だとヤラしく

聞こえないのが不思議でした♪ (゜▽゜)v
返信する
さすがkinoさんっ!! (チェブ)
2006-04-11 13:48:26
リバティーンも公開されちゃったのに

「寝ずの番」を優先だなんてステキです(笑)

実は私も気になってました。

下ネタは嫌いではないですが

ちょっとくどそうですね。。

きっと観に行かないと思いますが

「ウチはエイと姉妹か!」の意味が気になります。
返信する
かなりシモネタ・・ (のら(ぶんちょう))
2006-04-11 20:20:37
連発でしたね~。年齢層もいつもにまして

高かったですが、年配のおじさまの笑い声が

あちこちで響いてました。



木村さん、オトコマエですよね~。

カッコよかった!

吉弥さんはどこに出ていらしたか

残念ながら見落としてしまったようです。
返信する
高校生でも早いな (たまやん)
2006-04-12 00:18:22
「リバティーン」も言葉で大いに驚かされる映画なのですが、

ホントこれには参りました。



たぶん、きっと本物の関西の噺家さんはこの映画以上だと

思いますが、笑える程度に抑えてくれて助かりましたよ。
返信する
エイと姉妹。 (こっちゃん)
2006-04-12 22:57:46
あの中井貴一のエイに寄せる淡い想い出を

木村佳乃に丸々聞かれちゃうっていうのが良いですよね。



あのセリフは確かに凄味ありました(笑)



こっちゃんもオバちゃんに四方八方囲まれての鑑賞となりました。

そりゃ、キツイものありましたが・・・
返信する
粋だねぇ (kino)
2006-04-14 02:08:30
>Notorious♪さん

私、オースティンパワーズも好きなんですけど、

下ネタの種類もかなり違いますね。

言葉遊びというか、粋ですなぁ。



>チェブさん

ははは ちょうど時間が合うのがコレで(笑)

あまりにきわどくて、テレビではなかなか放送できないでしょうから

こっそり映画館で。

エイ・・・笑えますよ。



>のらさん

ドラマや日本映画、あんまり見てないので、

木村佳乃さんのイメージ変りました!

かっこいい(笑)



吉弥さんは、ほんとーにちらっとです。

舞台袖で 若かりし頃の笹野さんのシーンで。



>たまやんさん

ははは ホントの”寝ずの番”は これ以上、ですかね。

ヨメさんたちもすごそうですし。

寄席、観に行きたいです。



>こっちゃん

オバチャンに囲まれちゃったの?

それも強烈やなぁ~。



エイの件には笑いました。ホントなんでしょうか・・・









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