目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「鎌倉殿の13人」山本千尋トークライブin神戸

2022年12月12日 | 舞台・音楽・テレビ
ついに!最終回を残すのみとなった大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

各地でのファンミーティング、トークショーも毎回盛り上がりを見せていますが、
暗殺者トウ役の山本千尋さんのトークショーが神戸であると知り、申し込みました。
めでたく当選!(倍率3倍だったとか)
12月10日(土)に1人で行ってきました!

今回も超長文で失礼します!

この日、申し込んだ後から子供の入試説明会があることがわかって断念しかけたんだけど、間に合ったら行こうと思って入場券とオペラグラス持って行ってよかった(笑)


神戸方面ってあんまり行かないから遠い気がするけど、大阪から電車で20分ほどなんだよねー
なんでドラマの舞台でもない神戸?東灘?と思ったら山本千尋さんの出身地。

東灘区文化センター、小さめのホールで座席に傾斜があってすごく見やすい。めっちゃ後ろの席だったのによく見えて嬉しい!

女性アナウンサーの司会で登場した千尋ちゃん。
黄色いニットにグレーのサロペット、ターコイズのイヤリングが揺れてます。
思ったより小柄!可愛い!(オペラグラスでガン見)
身長155cmだけど大きく思われがち。

トウ役の反響はすごく大きくて、実際に会うと「喋るんですね」とか「笑うんですね!」と言われることが多いので、今日はいっぱい笑おうかと。

☆☆聴きながらとったメモをもとに、めいいっぱい書き起こします☆☆

第一声は「ただいまー」
ほんとに地元なのですごく緊張してます!
お母さんが、知り合いの人たちに「トークショーやるので申し込んで!」とお願いして、申し込んでくれた方々はみんなハズレてしまったらしいです(笑)

18歳まで神戸で、学校と武術の稽古の往復。
「実家に帰ってくるとランニングしたりしてますが、神戸って海と山がすごく近いことに驚きます。」

3歳からお姉さんと一緒に中国武術を習い始めた。お母さんがジャッキーチェン、ユンピョウ、サモハンキンポー、ジェットリーとか香港映画が大好きだったので、子供に習わせたかったらしい。

稽古は大好きで、病気などで休むのが嫌だった。

世界ジュニア武術選手権大会で金メダルを獲った話などの流れで、当時(金メダルをとった16歳のとき)の取材映像がサプライズで流れる!
2m近い槍を操る高校生の千尋ちゃん、かっこよかったです。ほんとにカンフー映画みたい。

千尋ちゃんはめちゃくちゃ恥ずかしがってて「もー!言ってよー!サイアクー!」
と椅子から立ってウロウロしだすわ、汗も拭きまくるわ…

VTRが終わって「はー疲れた!」と放心状態で、司会の質問を聞き逃すしまつ(笑)

武術の道から俳優になったのは、武術の良さをたくさんの人に伝えたい、私しかできない道で子供達に伝えたい。
マイナー競技であることや、高校で部活でやりたいと思ってもできるところがなかったり、と思い悩むこともあった。
アクション俳優としてやってみたら面白いのでは?と誘われて転身を決めた。

福本清三さんの「太秦ライムライト」に出させてもらい、何もわからない状態で太秦でいろんなことを教えてもらった。
太秦は第二の故郷です。

そして「鎌倉殿の13人」の話

トウは実在しない人物なので、ミステリアスで神秘的。
全くのオリジナルだからこそ三谷さんは楽しんで書いてくれただろうから、自分も楽しまないと、と思って演じた。

三谷さんは、一人一人どんな役にもやり甲斐を与えてくれるので、みんな使命感や愛をもって演じられるんだと思います。
三谷さんには本当に感謝です。

「ちょっと聞いてもらえますー?!」
(トークの間、千尋ちゃんがたびたびこのように「ちょっと聞いてくださいよー」って言うのが可愛い)
はじめ、もらった資料には「スナイパー、殺人マシーン」とか物騒な言葉が並んで
「暗殺リスト」まであって「誰々-成功 誰々-未遂、失敗、あきらめる」とか書いてあったんですけど、実際は全然リストと違ったんです!

衣装部屋の全身鏡には、お亡くなりになった方の写真がアーチ状に飾られてて、頼朝さんも1話のお姫様の姿で(笑)
どんどん増えてきて、飾るところがなくなったので2枚目の鏡にいきました!

トウに関して、事前に役作りというより、極力その場で感じたように演じてました。

善児との最期のシーン
はじめは、後ろから刺して、もう一度後ろから刺して、感情を見せないシーンだった。
でも、完全なる復讐も自分の中で辛い。顔も見ず、別れも告げずに立ち去ることはできない、と梶原善さんに相談した。
そしたら善さんが「じゃあ、向き合う?」と言ってくれて。
本当は良くないのかもしれないけど、演出の方にこうしたいってお願いしてあのシーンになりました。

善さん、インタビューで「暗殺者の役で口数が減りました」とか言ってたけど、嘘ばっかり!!ずっとベラベラしゃべってばっかりでした!

ここでまたもやサプライズVTR。
三浦義村役、山本耕史さんの登場

2年ぐらい前、舞台が一緒の時に、僕は鎌倉殿が決まってて、ちっひー(と呼んでるんですね。可愛い)「いいなー!出たいなー!」って言ってて、三谷さんにアクションできる子がいてーってポロッと言ったんですよ。そしたら決まって。

38話、トウとの立ち回りシーン、2人で何回も合わせた。僕と千尋ちゃんの中ではもっとすごかったんですよ!放送ではかなりカットされてて。
(ここで千尋ちゃん、VTRを見ながら思わず「そうなのー!!あの5倍はすごかった!」と叫ぶ)
彼女は香港映画レベルの動きをやってのけて、すごかった。
あのシーンのこだわりと悔しさと喜びを2人で共有できましたね。

「俺の女になれ」のシーンについて
なんかこの刺客、可愛いな!ん?俺に一撃入れやがって!と火がついて盛り上がる感じ。
あのセリフは、三谷さん、こんなとこでハズすかー?!と思いましたけど、三谷さんのオシャレさ、義村の人間像もよく出てたんじゃないかと思います。

あの後のシーンで、トウが義時に三浦の館へ行くように言われた時、ちょっと一呼吸置いて微妙な顔でハイ、って言うんだけど、そのシーンを撮ったのは口説かれた立ち回りより前なんですよ。
千尋ちゃんにそのことを考えて演じてたの?って聞いたらそうだ、って言ってて。先のことをちゃんと考えて演じてるんですよ。

彼女には可能性しか感じないですね!
お芝居が丁寧で上品だし。この先、アクションがむしろ邪魔になるんじゃないか、と思います。

最終回に向けて
これからまだまだ盛り上がりますし、トウも成長、というかひとつの結末を迎えます。楽しみにしててください。

VTR終わり。
耕史さんはコミュニケーションおばけで!ムードメーカーです。
プレゼン能力の高さがすごくて!どうやったらトウをかっこよく見せられるかアクションの方と考えてくださって。ほとんどアクション部スタッフでしたよ。
偉大な先輩です。

いつもアクションシーンは一回リハーサルするぐらいなんですが、耕史さんとは何度も合わせて呼吸ぴったりでできました。

「俺の女になれ」のシーン、台本では2人の立ち回り、セリフ「俺の女になれ」しか書いてなくて、後ろから羽交締めにして、というのは耕史さんの演出です。

トウのアクションについて
トウのやり方は、無駄のない善児とは違う形。
トウは人間味が強くて、スイッチを入れないと仕事ができないんじゃないかと。

初登場シーンは、三谷さんのプレゼントだと思っています。
あなたの得意なアクションをみせて、って。で、アクションの方にこういうふうにしたい、って言うと「その時代にそんな動き(足を大きく開いて旋回させるような技。バタフライって言ってた)はない!」って言われて、私は「鎌倉時代に生きてた人はここにいない!」って。アクションが派手すぎる、って言われたら、いや、地味すぎる!って戦って。

頼家の暗殺シーンもかなりカットされたけど、だんだんわかってくださって、中国武術のケリも入れてくれて。

と、ここで司会から
「そんなトウのアクションシーン、というか、せっかくですから生で見たいですよね!!」

なんと、舞台で披露してくれるそうです。
小道具の剣がでてきて、「これ、新幹線で捕まらないかヒヤヒヤしました。プチプチで巻いて…」

ウォーミングアップのストレッチからすでに、かっこいい!

ほんの短い演舞でしたが、剣が空を切るヒュンっ!!て音が私の席までも聞こえてきて、本当にカッコよくて迫力があって、もっと見たかった!拍手喝采!
イヤリングが吹っ飛ぶ勢い。
(このイヤリング、似てませんか?善児が持ってたーお兄さんの…)

一息ついて、引き続き鎌倉殿の話。

ドームでのファンミーティングでやりたいことは(先日のイベントで小栗さんが次はドームで!と言ってた)
•今の演舞の完成形
•耕史さんとのノーカットの立ち回り
•鎌倉女子ーズでバックコーラス
です。
「家康チームに迷惑がかからない程度に、是非!!」

あー、蒲殿の話ですけど、迫田さん、いろんなとこで「父の仇、母の仇!…俺は?!」って言ってますけど(笑)
お会いしたら命を助けてもらったお礼を言わないと!と思ってて、機会があった時に言いました。
その時はまだトウが出てなくて「え?」って感じでしたけど。

45話 政子とのシーン
善児に復讐の翌日、三谷さんから「今お電話できますか?」とメールがあって。
あーダメ出しだー!いや、それとも今日は、誕生日だからそれかな?と思ってたら、
「45話なんですけど、トウの見せ場を作ろうと思ってます」と。
とりあえず昨日はどうでした?と聞いたら「あ、よかったです。」ってサラッと(笑)

三谷さんは、「大河ドラマは多くの人が見ている。はじめ、あなたがアクションができることを知らしめたいと思って、それは伝えられた。お芝居もできる、ということを見せたい」と。

台本をもらってお電話したら、
「小池栄子さんに身を委ねなさい。そうしたらいい芝居ができる。僕は小池栄子を信じている」

実際、仲章に捕えられ、死を前にしたあと、政子という存在に向かい合っただけで涙が止まらなかった。
小池栄子さんに引き込まれました。

ここは泣かないでほしい。トウとして堪えてほしい、と言われたけどムリですーってなりました。

あのシーンは三谷さんの方から「何度見ても素晴らしい」と言葉をもらいました。

あの日は全演出が勢揃いで見に来ていて。
アクションではなく、お芝居で褒めてもらって、自分にとって宝物です。

最終回について
みどころは…言えないー!こればっかりは…すまん!!
トウにも三谷さんが…言えないっ!!
台本をみたとき、本当に衝撃で。わぁ!こんな終わり方するんだ!って…言えない!!
(頭を抱える。舞台袖から睨まれている)
誰の期待も裏切らない…いや、裏切ってるのか?本当に言えない!あと2週待ってください!

最後に、客席と記念撮影。
今日のハッシュタグに悩むも、耕史さんリスペクトの #おしゃべりおばけ に決定。

トークライブは初めで、しかも1人でこんなに喋るの、大丈夫かなーと思ったんですけど…と不安げでしたが、1時間以上たくさんお話してくれました。

無理して行ってほんとによかった!!

昨日の47話「ある朝敵、ある演説」もよかったですね。
いよいよ次週12/18、最終回、見届けましょう!!

長々とすみませんでした。
鎌倉殿および山本千尋ちゃんのファンの皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

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