目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

11月に読んだ本

2022年12月18日 | 読書
11月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2355
ナイス数:172

遅くなりましたが11月に読んだ本。
好きな本が読めたなー。
挫折し続けた「スタッフロール」もやっと読めたし。
NHKでドラマ化された「作りたい女と食べたい女」原作を損なわず、すごくよかった!あたたかく、幸せな時間をもっと観たかった!!

今日のハチミツ、あしたの私今日のハチミツ、あしたの私感想
大好きな寺地さん初期の作品。結婚するつもりで、家業を継ぐ彼氏の実家に連れていかれたものの、横暴な父親に認められず放置される碧。そこで途方に暮れず、なんとか前に進むところがいい。養蜂家の黒江という男と出会い、蜜蜂とハチミツに魅せられいく。碧とハチミツとは縁があり…。好きな話だった。苦境でも人に甘えずに今できることを考える碧は、安西なんかにはもったいない。幸せになって欲しい。寺地さん、以前に講演会で、出てくるハチミツレシピは試してみたと仰っていたので、ほんとに美味しそう!
読了日:11月30日 著者:寺地 はるな

空にピース空にピース感想
教師になって5年目のひかりが赴任した貧困地区にある公立小学校で担任になったのは6年生。様々な問題を抱えた子供たちがいるが、それに対処しようとしない教師たち。その壁になんとか立ち向かっていくひかり。どんな子供も初めから問題児なのではなく、理由や事情があり、向き合ってくれる人を待っているのだ。教師たちの長年の経験からくる諦めもわかるし、自分がその立場ならこんなふうに行動できないと思う。この先も困難はあるだろうが、折れることなく、ずっと子供たちの「光」でいてほしい。こんな先生が1人でも多く実在してほしい。
読了日:11月27日 著者:藤岡 陽子

作りたい女と食べたい女 3 (it COMICS)作りたい女と食べたい女 3 (it COMICS)感想
ネットでの更新を楽しみにしているけど、まとめて紙の本で読むのはやっぱり良い!野本さんと春日さんの関係が丁寧に描かれていて、私も一緒にドキドキ。矢子さん、南雲さんが理解のある、信頼のできる人でよかった。実際のところ、大人になってからこんな友だちができることってないよね…。性的指向についても、まだまだ世間一般には理解されないだろうし…。だからこそ、今回の「#物語のままで終わらせない」プロジェクトなんだろうけど。夜ドラで実写化、楽しみだけど、なんで10話しかないのー!
読了日:11月16日 著者:ゆざき さかおみ

とんこつQ&AとんこつQ&A感想
またもや怖い本を読んでしまった。でもこの悪夢のようなゾワゾワする感じと、なぜか笑えてしまうところが好きだ、今村さん!とぼけたタイトルに、どんな話なのかワクワク読み出したら、やっぱりたまらなく変な人たちの話。なんでそこにおさまるかなー。狂気を感じる。でも、大阪弁監修を手伝ってあげたい気もする。あとの三編も、日常に無いとは言い切れない人の心の奥底。「良夫婦」が怖い。この夫婦、同じことを繰り返して生きていくんだろうな。
読了日:11月16日 著者:今村 夏子

スタッフロールスタッフロール感想
映画大好きなのに、なかなか読めず何度も挫折した。WOWOWで「クリーチャー•デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち」というドキュメンタリーを観て弾みがついた。ゴムやシリコンのマスクから模型のコマ撮り、アニマトロニクスからCGへ。まさにこの小説の世界!(100分で出てきた女性はCGの説明をする1人だけ)造形師としてキャリアを築くも、表舞台から姿を消したマチルダと、CGアーティストとして思い悩むヴィヴ。2人を結びつけたのは伝説のモンスターだった…。これからはエンドロールをさらにじっくり観てしまいそう。
読了日:11月13日 著者:深緑 野分

ファッション!! 3ファッション!! 3感想
もう怖くて怖くてゾクゾクする。開くん、どこまでいくの!なんで気づかないの?いくらなんでもここまで自分を犠牲にできるものか?アツイ思いや、走り出したらそれしか見えなくなる、ってのはわかる部分もあるけど、リスクが大きすぎるよ。開くん家族がいるんだよ!この先、痛い目に遭うのは誰??ジャンだといい!!
読了日:11月13日 著者:はるな 檸檬

泣きたい夜の甘味処泣きたい夜の甘味処感想
たまたま感想を見かけて手にした本。小説と思い込んでいたら、マンガだった!熊と鮭(?!)が営む甘味処。泣きたい気持ちを抱えた人が訪れると、そんな気持ちを楽にしてくれるスイーツでもてなしてくれる…。素朴なタッチで描かれる優しいお話。作者は看護師兼イラストレーターらしいので、そのせいか、生死に関わる話が多くて、自分の経験と重ねていろいろ切なくなる。泣けた。五感は思い出と深く結びついているね。美味しいものの思い出は幸せな思い出。
読了日:11月05日 著者:中山 有香里

よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続感想
久しぶりの「三島屋百物語」。今回もぐいぐいと引き込まれて読みましたが、最近、スケールの大きなお話が多いような。以前のような、人の心に巣食う黒い念が起こした切なく悲しい事件、みたいな話の方が私としては好きです。ゾンビものの映画のような「よって件のごとし」は読み応えあり。かっこいい親父様は脳内キャスティング松重豊さんでした(笑)
読了日:11月05日 著者:宮部 みゆき

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