目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「メアリーの総て」哀しみの怪物

2018年12月20日 | 映画タイトル ま行
こういうゴシックロマン?というか
重い感じの映画を観に行くのは久しぶりです。

「メアリーの総て」(MARY SHELLEY /2017年/英・ルクセンブルク・米)

「フランケンシュタイン」の著者、メアリー・シェリーを描いた映画。
この怪奇小説の作者は18歳の女性だったのです。

19世紀、イギリス。
高名な思想家で小説家のウィリアム・ゴドウィンを父に持ち、
自身も小説家を夢見るメアリー。父の再婚相手の連れ子クレアとは
本当の姉妹のように仲良かったが、継母とは折り合いが悪く、
見かねた父によって友人の家へと預けられる。
メアリーはそこで、異端の天才詩人と噂されるパーシー・シェリーと出会う。
互いの才能に強く惹かれ合った2人は、たちまち激しい恋に落ちるのだったが…。
(allcinemaより)

メアリーと恋に落ちるパーシーがもう、ハンサムで詩の才能はあるかもしれんけど
そのほかが全くダメダメな男で・・・。
女にだらしないし、浪費家だし、自分勝手だし。

16歳で彼と出会ったメアリーは息苦しい生活から飛び出して
駆け落ち、新しい生活を始めるけれど、これがまた悲惨。
最愛の我が子まで亡くしてしまいます。

失意の底でメアリーは、死体の継ぎはぎを甦らせた怪物の物語を執筆。
愛を注がれることなく、孤独の中で嘆く怪物。
それは彼女の悲しみと苦難の化身。

アーティストはわが身を削って作品を生み出すものだと思います。
自分を創るのは過去の自分。
様々な困難も創作のエネルギーに変えてしまうところが才能の証でしょう。

その著作の出版に際しても、
まだ女性の社会的地位が認められない時代。
どの出版社もとりあってくれません。
やっと出版にこぎつけるも、メアリーは自分の名前を出してもらえません。

そんな時代を経て今があるんですよね・・・。

自分の選択を後悔していない、というメアリー。
底知れないパワーをもつ女性でした。

監督がサウジアラビアの女性というところも興味深い。
これからどんどん素晴らしい映画を作ってくれそう。

ダコタ・ファニングの妹、エル・ファニング、
可愛かったー。クラシカルな衣装と髪型もとっても似合ってました。
演技もよかったし、また出演作が楽しみです!

ところで。
この映画に「ボヘミアン・ラプソディ」のロジャー・テイラー役の
ベン・ハーディが出てました。
上↑↑↑の写真がそうなんですけど、
髪型と衣装が違うだけで全くわからんかったーーー!
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