目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「スラムドッグ$ミリオネア」 あふれるエネルギー

2009年12月14日 | 映画タイトル さ行
2008年度アカデミー賞で
作品賞・監督賞など獲得した映画、
やっと観ました。

「スラムドッグ$ミリオネア」
(Slumdog Millionaire 2008年・英)

ダニー・ボイル監督=疾走感・躍動感
といわれるけれど、この作品もまさに
ムンバイのスラム街を、雑踏の中を
駆け抜ける映像と音楽が”疾走感・躍動感”に
あふれているんですよね。

インドという国のもつエネルギーが
ぎっしり詰まった感じです。
プラス、私の好きな同監督の「ミリオンズ」
見せてくれたような、
生き生きとした子供たちの表情も
素晴らしかったです。

ストーリーは・・・
高額賞金で世界的人気のクイズ番組に
スラム出身の青年が出場し、
次々と問題をクリア。
最高賞金まであと一問となる。
クイズ司会者は不正を疑い、
彼を警察に連行させる。
尋問、拷問を受けても彼は不正を認めない。
そして語った真相とは・・・

彼の波乱万丈で過酷な人生を
振り返りながら、クイズ番組を検証する
という構成が面白いのです。
原作とかなり違っている部分もあるけれど、
映画としてうまくまとめてあって、
アカデミー賞脚色賞も頷ける!

ストレートでシンプルなラブストーリーに
なっているところが泣かせるじゃありませんか。
(原作も本当に面白かったのでオススメ。
「ぼくと1ルピーの神様」というタイトルです。)

悲惨な出来事に見舞われて、
過酷な人生を強いられても、
希望を捨てずに知恵と勇気と行動力で
進んでいく主人公・ジャマールが清清しいのです。
それと対比するように描かれる、兄の生き方。
むしろ、ジャマールの方が
稀な生き方をしているのかも・・・。

こんな偶然あるわけない、
と思ったりするものの、”運命”ってあるのかも
と思わせる物語でした。
エンドロールのダンスも素敵でした。
私は好き♪
(インドの映画の都・ボンベイをハリウッドをもじって
ボリウッドっていうけど、今じゃムンバイ。)

と同時に、インドのスラム街、
貧しい生活、物乞いの子供たち、宗教なども
垣間見せてくれます。
インドに行った時に車の中から見た、
ゴミだらけの道端の小屋で生活している人たちや、
観光地で群がってくる子供たちを思い出していました。

それにしても・・・
最後の1問、「三銃士」の名前を問う問題。
彼らの子供時代とリンクした
問題になっているのだけど・・・
一般的に言って簡単すぎやしませんか???
毎週NHKの人形劇「新・三銃士」を観ている
ワタクシなら一発で正解ですわ。
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3 コメント

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Unknown (カオリ)
2009-12-16 23:20:17
映画館で観ました。エンターテイメントなのに、しっかりと厳しい現実も描き込んであって、見応えのある映画でしたね~。最後のダンスシーンもとっても楽しかったし。
2番目のジャマールくんが二宮くんに見えてしかたなかったのですが・・・ワタシだけ?!
返信する
おもしろかった! (kino)
2009-12-16 23:40:10
>カオリさん
TBありがとうございます!
最近、えらくタイミングずれてしか映画を観られないので
TBいただけるとエントリーがすぐ拝見できて嬉しいのです。

二宮君似の2番目ジャマールの顔が思い出せない・・・。

そうですよね、インドのスラム出身の青年の
ラブストーリー、というだけじゃ
客層も限られるところを、”ミリオネア”を絡めて
うまくまとめてますよね。さすがアカデミー賞。
返信する
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2009-12-25 12:28:58
突然で申しわけありません。

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ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
返信する

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