不思議な映画です。
タイトルと写真のイメージからすると、
ほんわか北欧ファンタジーというイメージなんだけど、
これがなかなか・・・。
トナカイ、サンタクロース、としか連想できない
ラップランドの生活を初めて観ました。
「ククーシュカ ラップランドの妖精」 (Kukushka・ロシア・2002年)
公式HPは → コチラ
第二次世界大戦末期、フィンランドの北部、
ラップランドではロシア軍、ドイツ軍、
そしてドイツと同盟を結んでいたフィンランド軍が戦っていた。
フィンランド軍のヴェイッコは、平和主義者で、
非協力的な態度を責められ、ドイツの軍服を着せられ
鎖で岩に繋がれ置き去りにされる。
一方、ロシア軍の大尉イワンは、乗っていた車が爆撃を受け、
瀕死の重傷を負う。彼を見つけて救ったのが
最果ての地で暮らすサーミ人の女性アンニだった。
やがて、なんとか鎖を切ったヴェイッコもアンニの家を訪れ、
こうして3人の奇妙な生活が始まるが・・・。
フィンランド語=ヴェイッコ
ロシア語=イワン
サーミ語=アンニ
と、3人の言葉が全然通じないのがおかしいのです。
ロシア語はともかく、ラップランドの民族、サーミ語と
フィンランド語も通じないもんなんだろうか・・・。
で、通じないならしゃべらなきゃいいのに、
3人は思い思いのことをべらべら喋って、
ナゼか意思疎通してしまったり、全然通じてなかったり、なのです。
イワンは年配の男性で、ヴェイッコは若い男。
で、アンニはというと、夫が戦争に行ってしまい、
4年もこの人っ子ひとりいない地で1人暮らし。
ちょっと年齢不詳チックですが、なかなかチャーミング。
慎ましやかで甲斐甲斐しい未亡人・・というのではなく、
ソノ気十分で、若いヴェイッコに熱い視線を送ります。
なんて言うんでしょうねー おおらかで開けっぴろげというか。
本能のままというか。
でも、それがいやらしくもなく、自然なことに思えてしまいます。
それに嫉妬するイワンのいじけっぷりが可愛かったりして。
(ちょっとリーアム・ニーソン似)
よくある異文化交流モノ風の カタコトの言葉を覚えたり
熱い友情を育んだりという描写はありません。
言葉は通じなくても コミュニケーションはできるし
気持ちは通じ合う・・・という感じ。
フィンランドと聞いて「かもめ食堂」など思い出しながら、
ムーミンばりのファンタジーを期待して観に行くと
引いてしまうかもしれません。
地味で、音楽も場面転換もあまりなく淡々とした映画です。
海と森と岩しかない、寒々しい大自然そのもののラップランド。
そこでの生活は、トナカイを飼ってて、
そのお乳や”血”が重要な栄養源で、
潮の満ち引きを利用した漁をしてたりして、
なーんもないのに充実してて、忙しそうでもあります。
サーミ人は呪術や薬草を使った治療なんかもできるみたい。
死にそうになった魂を呼び戻しに行く儀式とか。
(「真夜中の弥次さん喜多さん」の賽の河原みたいだったなぁ)
そんな、”なるほど・ザ・ワールド”みたいな
生活の様子が興味深かったけど、私はあそこには住めそうにない。
サーミ人のアンニを演じる女優さん、
素顔はとってもキュートな(当時)23歳。
実際にトナカイの放牧をして暮らしているサーミ人なんだって。
タイトルと写真のイメージからすると、
ほんわか北欧ファンタジーというイメージなんだけど、
これがなかなか・・・。
トナカイ、サンタクロース、としか連想できない
ラップランドの生活を初めて観ました。
「ククーシュカ ラップランドの妖精」 (Kukushka・ロシア・2002年)
公式HPは → コチラ
第二次世界大戦末期、フィンランドの北部、
ラップランドではロシア軍、ドイツ軍、
そしてドイツと同盟を結んでいたフィンランド軍が戦っていた。
フィンランド軍のヴェイッコは、平和主義者で、
非協力的な態度を責められ、ドイツの軍服を着せられ
鎖で岩に繋がれ置き去りにされる。
一方、ロシア軍の大尉イワンは、乗っていた車が爆撃を受け、
瀕死の重傷を負う。彼を見つけて救ったのが
最果ての地で暮らすサーミ人の女性アンニだった。
やがて、なんとか鎖を切ったヴェイッコもアンニの家を訪れ、
こうして3人の奇妙な生活が始まるが・・・。
フィンランド語=ヴェイッコ
ロシア語=イワン
サーミ語=アンニ
と、3人の言葉が全然通じないのがおかしいのです。
ロシア語はともかく、ラップランドの民族、サーミ語と
フィンランド語も通じないもんなんだろうか・・・。
で、通じないならしゃべらなきゃいいのに、
3人は思い思いのことをべらべら喋って、
ナゼか意思疎通してしまったり、全然通じてなかったり、なのです。
イワンは年配の男性で、ヴェイッコは若い男。
で、アンニはというと、夫が戦争に行ってしまい、
4年もこの人っ子ひとりいない地で1人暮らし。
ちょっと年齢不詳チックですが、なかなかチャーミング。
慎ましやかで甲斐甲斐しい未亡人・・というのではなく、
ソノ気十分で、若いヴェイッコに熱い視線を送ります。
なんて言うんでしょうねー おおらかで開けっぴろげというか。
本能のままというか。
でも、それがいやらしくもなく、自然なことに思えてしまいます。
それに嫉妬するイワンのいじけっぷりが可愛かったりして。
(ちょっとリーアム・ニーソン似)
よくある異文化交流モノ風の カタコトの言葉を覚えたり
熱い友情を育んだりという描写はありません。
言葉は通じなくても コミュニケーションはできるし
気持ちは通じ合う・・・という感じ。
フィンランドと聞いて「かもめ食堂」など思い出しながら、
ムーミンばりのファンタジーを期待して観に行くと
引いてしまうかもしれません。
地味で、音楽も場面転換もあまりなく淡々とした映画です。
海と森と岩しかない、寒々しい大自然そのもののラップランド。
そこでの生活は、トナカイを飼ってて、
そのお乳や”血”が重要な栄養源で、
潮の満ち引きを利用した漁をしてたりして、
なーんもないのに充実してて、忙しそうでもあります。
サーミ人は呪術や薬草を使った治療なんかもできるみたい。
死にそうになった魂を呼び戻しに行く儀式とか。
(「真夜中の弥次さん喜多さん」の賽の河原みたいだったなぁ)
そんな、”なるほど・ザ・ワールド”みたいな
生活の様子が興味深かったけど、私はあそこには住めそうにない。
サーミ人のアンニを演じる女優さん、
素顔はとってもキュートな(当時)23歳。
実際にトナカイの放牧をして暮らしているサーミ人なんだって。
未亡人のアンニが出ても「いつ妖精が出てくるんだろう?」とやきもき
しましたが、3人のおかしなやりとりを見ていく
うちに不思議な世界へ引き込まれる映画でしたねえ。
ロシアでは他の言語に字幕が付いてなかったようなので、
言葉を知らずに観てもまた違った面白さがあったかもしれません。
妖精って・・・うーん ちょっと違うような。
ほぉ 字幕なしで、まさに登場人物たちの気持ちを
体験するわけですね。
それもちょっと面白いかも。
>Cartoucheさん
地味な映画ですが、これも北欧ブームの一端かしら??
ははは いますよねー、海外で日本語なのに
コミュニケーションとってる人。
DVDになったらご覧になってみてくださいね。
外国行った時(予定なし)、私も日本語で堂々としゃべってみたい(笑)。この映画知らなかったのですが、見てみたいです。なんとなく私の好きそうな予感が。言葉が通じなくても、雰囲気でどうにか通じるものなんでしょうかね。「北欧」ってあこがれます。
でも妖精は出てこないんですね。レンタルされたらぜひ見たいです。
3人とも別々の言葉を喋ってて、全然通じてないんだけど
なんか通じるんですよね。
妖精???って感じでしたが、普段見られないような
生活が見られて面白かったです。
地味で淡々とした映画だけど 機会があったらみてみてくださいね。