目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

4月に読んだ本

2013年05月02日 | 読書
2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2417ページ
ナイス数:193ナイス


マタニティ・グレイマタニティ・グレイ感想
コレの前に読んだ石田さんの本が婚活の話。その延長みたいな、働くカッコイイ女性と、いろんな意味で頼りないけど優しい旦那さんのバブリーな夫婦に、予定外に赤ちゃんができて・・・という、妊娠から出産までの物語。世界が違い過ぎて、同じ経産婦でも私には共感できるところがほとんどなく、ツッコミどころ満載で、むず痒くなってきた。無事出産はしたものの、いやー、育児と仕事の両立はそんな甘いもんじゃないでしょ。ま、ベビーシッターでも雇って雑誌編集者の仕事に復帰するのかもしれませんね。
読了日:4月27日 著者:石田 衣良

ちょうちんそでちょうちんそで感想
今回も、やっぱり現実味のない人たちの不思議な日常生活の話だった。いや、介護付高齢者マンションとか、スーパーでカートを押してお買い物とか、美しく完璧な妻の過去とか、想像できるディテールなのに生活臭がしない。なのに、こんな人いるかも・・・と感じてしまうのが不思議。江國ワールドに浸ることのできる作品でした。ま、私はこの中の誰とも仲良くなれそうにないけど。装丁が素敵。
読了日:4月26日 著者:江國 香織

おとな小学生 (一般書)おとな小学生 (一般書)感想
益田ミリさんが子供の頃に読んだ絵本と、それにまつわるエッセイと漫画。誰にでも思い当たるような体験や感情を拾い上げて、表現するのが本当にうまいと思う益田さん。その上手さは、例えば酒井順子さんなんかとは違って、少しネガティブだったり、あまり思い出したくなかったような、寂しい気持ちを突いたりする。子供の頃のこんな感情をよく覚えてるなぁ・・・と感心。たとえ彼女ほどよく覚えていないにしても、子供の頃にたくさん本を読むって大事なことですね。
読了日:4月21日 著者:益田ミリ

 
桜の首飾り桜の首飾り感想
新作を楽しみにしている作家さんのひとり、千早さん。桜をテーマにした短編集で、ゆっくり味わいたいのにすぐに読み終えてしまいました。桜って本当にドラマチックというか、妖しい魅力がありますよね。いちどきに夢のように満開に花開き、人の心を惹きつけ、はらはらと散っていく。私は子供の頃、桜の花びらが散る下を歩くのが怖かったのです。なぜだかわかりませんが・・・。そんなことを思い出す、不思議で切なくて痛くて、最後には少しほっとさせてくれる美しい物語たちでした。
読了日:4月21日 著者:千早 茜
 
坂木司リクエスト!  和菓子のアンソロジー坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー感想
「和菓子のアン」の坂木さんが好きな作家さんに依頼した”和菓子”がテーマのアンソロジー。こういう機会でないと読まないような初読みの作家さんの作品もあって、楽しめました。和菓子がテーマ、なんて難しそうだけど、これだけテイストの違うバラエティに富んだ作品集になるのは面白いですね。大好きな北村さんの「しりとり」は、美しくて切なくて素敵なお話でした。
読了日:4月15日 著者:坂木 司
 
王妃の帰還王妃の帰還感想
女の子の腹黒さを描いたらピカイチの柚木さん。今回も私立中学の女の子たちの派閥争いが華やかに残酷に描かれてます。私には全く縁のない世界が大変そうで、でも少しだけ羨ましくて眩しくも思えます。昨日の友は今日の敵、というスクールカーストですが、陰湿ないじめの臭いがしないのは救いです。なんだかんだ言っても、まだ中学生らしい可愛らしさがあるので。
読了日:4月11日 著者:柚木 麻子

エンジェルフライト 国際霊柩送還士
エンジェルフライト 国際霊柩送還士感想
これからは、海外での邦人死亡事故や事件のニュースを聞くたびに、国際霊柩送還士の方々のことを思うでしょう。貨物の輸出入でも様々な決まりや書類手続きがあって大変なのに、それがご遺体となるといかに難しいことなのか想像に難くない。専門知識とノウハウ、経験、そして仕事への誇りを持つプロフェッショナルにしかできない仕事です。彼らのすごいところは、単なる手続きだけでなく、ご遺体の修復を行うこと。本当に頭が下がる思いです。
読了日:4月7日 著者:佐々 涼子

 
七つの会議七つの会議感想
エリート課長を万年係長ベテランがパワハラで訴える、という始まりからは予想できなかった展開。(って私がこういう小説をあまり読まないだけか。) サラリーマンって大変だよなぁ・・・とつくづく思うお話でした。保守的体質、ノルマ必達、偽装、問題の隠蔽、保身。それでも働く・・・何のために???  “客を大事にせん商売は滅びる。”その通りですね。 この春、新社会人の人たちに読んで欲しい一冊。
読了日:4月6日 著者:池井戸 潤

 
世界から猫が消えたなら世界から猫が消えたなら感想
この軽さについていけなかった。「死」を泣かせる道具として使ってるとしか思えない。主人公と父親の関係も説得力なくて、取ってつけたようだし。いいこと書いてるとは思うけど、どこかで読んだような内容。著者は映画プロデューサーだそうですが、アイドル主演の2時間ドラマにぴったりではあります。本屋大賞ノミネート、と言われたら、一応は読んでおこうと思いますよね・・・。あんまり本を読まない高校生がオススメしてるんじゃなくて、書店員さんが?本当に??大人の事情を勘ぐらずにいられません。
読了日:4月3日 著者:川村 元気

読書メーター
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「007 スカイフォール」... | トップ | みさき公園 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿