木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《ハンガー・ゲーム》

2013-03-01 23:06:28 | 日記


『ハンガー・ゲーム』(2012年)

『バトルランナー』と『バトル・ロワイアル』足した感じ~。

富裕層と貧困層がクッキリと分かれた独裁国家パネム。
恐怖で反抗心を抑え込む為に、
何故か十代の子供達に、毎年デスバトルを強いる。
というもんの凄い迷惑な話。。。
超ビンボーな12地区より選ばれし男女一人ずつ。
全てが中継されお祭り騒ぎな首都。
どんより悲愴な貧困地区。
今年もまた、ハンガー・ゲームが始まろうとしていた…

運悪すぎな妹が選ばれたもんだから、
代わりに参加を表明するカットニス。
とは言え弓は、かなりな腕前な彼女。
もしかして生き残れそう?

首都の金持ち連中が、何故か妙なセンスの人たち。
サイケなベルサイユ・ピープルか?
種も仕掛けも有りなリアリティ番組状態の中継。
人気のない参加者にはスポンサーがつかないっつー厳しさ。
生きるか死ぬかの時に、愛嬌ふりまかなあかんの?
命+好感度も気にしなきゃ?
きっつ~。

しかも…
競技参加者の中には、戦闘訓練受けたエリートの殺し屋が何人も!
そういう事、早めに言っといてよね?

それぞれの地区ごとにバックアップ・チームがつき。
酒びたりの教育係やら、イケてるファッション・コーディネーターとか。
宿泊施設もゴージャスで、最後の晩餐な気配り。
ホントに最後になる確率高すぎやろ。シャレにならんがな。

カットニスと同じ地区参加者、力持ちなパン屋の息子ピータ。
あんまし力持ちに見えんが。鈍そうには見える。
お前は忍者か?な隠れ身の術の持ち主。
地道な作業派、若干、ファンタジー路線な彼。
好感度アップ術を活用するちゃっかり者。

カットニスとピータの揺れ動く関係を軸に。
ゲーム主催者の思惑と卑怯な手口を描きつつ。
スノー大統領の残酷さが強調される。

意思が強く、頭の切れるカットニス。
妹に代わって出場しますって言うシーンとか思わずうなっちゃう演技力。
危機感と絶望感と緊迫感と必死さが見事。
天性の女優ジェニファー・ローレンス。

教育係役のウディ・ハレルソンは、いつもよりは印象弱い。
エリザベス・バンクス相変わらず上手いけど、メイクどうにかなりませんかね?
久しぶりウェス・ベントリー。元気してた~?このデザイン髭、流行らせるつもりか?

真剣さと真面目さで貫かれた、見応え有るエンターテイメント映画。
ちょこっとビターなところが魅力的。

三部作構成とのこと。
なので、ゲーム途中で終わるんかと思ってたら、ちゃんとゲーム終了まであった。。。

『ハンガー・ゲーム』(2012年)
監督:ゲイリー・ロス、脚本:ゲイリー・ロス、スーザン・コリンズ、ビリー・レイ、原作:スーザン・コリンズ
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、
ドナルド・サザーランド、スタンリー・トゥッチ、ウェス・ベントリー、レニー・クラヴィッツ、