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『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)
なっがいな~
マカロニ165分って…
勘弁してくれよぉ。
観終わったら、ものスゴイ空腹。
そろそろ南北戦争?なアメリカ。
賞金稼ぎのDr.シュルツに助っ人として解放された奴隷、ジャンゴ。
銃の腕前を買われ、正式にコンビを組み、せっせとお尋ね者を始末するふたり。
そして、ジャンゴの妻を取り戻すべく最悪な農園主ムッシュ・キャンディに接近。
果たして、入魂の奪還作戦は成功するのか…?
オープニングで期待度、絶好調。
Dr.シュルツの登場に、ワクワク度アップ。
ジャンゴ、変身?炸裂?パワーアップ?
急いては事を仕損じる、らしい…
異様に丁寧につづられるジャンゴの成長ぶり。
物凄いマジメに描かれてます。
のんびりし過ぎとちゃう?
このまったり加減ってなに?
と疑問を抱き始めたところで、プリオ登場。
血に飢えたムッシュ・キャンディ。
が……なんか今っぽい。
狙っての事なんだか知らんが、当時の雰囲気無し…。
プリオ氏は、いい役者だし映画に瞬発力とパッションを与える才能の持ち主。
なのだが~。
今回は、想像と違ったな。
まぁ、彼なりに新しいマカロニの悪役を作ろうという心意気か?
今どきの人にしか、見えんという悲劇。
クリストフ・ヴァルツの、ひとり勝ちな映画。
実際、すご~くいい役。
このキャラを生み出したタランティーノとヴァルツの共同作業は素晴らしいぞ。
が、セリフ多いな~。
歩く教科書みたいな喋り。
正しい英語(外国人ゆえか?)で、理路整然と礼儀正しくお話。
なんか、めまいがしてきますな。
バイオレンスは、後半に怒涛のごとく。
奴隷がいびられるシーンも多く、深刻さ強し。
ま、復讐譚なので、
こんな酷い事する人、殺されて当然!的なトコを描く必要があるもんで。
こりゃ、仕方ない。
耐え忍びましょー。
タランティーノ・ワールドなバイオレンスの数々は健在。
肉片飛びまくり、血潮も全方向に向かって大放出。
キル・ビルよりは、リットル計上したら少なそうですけど。
個人的には、今回の編集は、どうかと思う。
音楽も良し悪しが分かれるなー。
監督の熱中度、夢中ぶりも弱い気がする。
本人が役者として登場するも、チョー中途半端。
ダメだよ、タラちゃん!
ドン・ジョンソンが、ヒゲやら衣装やら似合っててビックリ。
長く、真面目な作品です。
『ダンス・ウィズ・ウルブズ』と『レオン』足したよーな映画。
っておいおい…
『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、
ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ドン・ジョンソン、
ウォルトン・ゴギンズ、デニス・クリストファー、ジョナ・ヒル、フランコ・ネロ、ゾーイ・ベル