木のぼり男爵の生涯と意見

いい加減な映画鑑賞術と行き当たりばったりな読書によって導かれる雑多な世界。

《ハートブレイカー》

2013-03-20 00:51:59 | 日記


『ハートブレイカー』(2010年フランス/モナコ)

な~ぜ~かぁ~
ロマン・デュリスが、苦手。。。
いっそ嫌いなら、気が楽なんだが。
そういう事じゃないんだな、これがまた。
出演作もかなり鑑賞済みなのに、改善される気配なし、ときたもんだ。


凄腕の‘別れさせ屋’アレックス。
姉夫婦とチームを組み、不幸な恋愛から女性を救うべく奮闘の日々。
ある日、とあるお嬢様とフィアンセの仲を裂くよう依頼される。
挙式までの10日間で、お嬢様のハート、ゲットなるか?!

やっぱ、その方法?
ターゲットを調べあげ、趣味やら好みやらをガンガン攻める。
で、歯を食いしばってジョージ・マイケル好きのふりをし。
大変遺憾ながら、『ダーティ・ダンシング』のステップを覚えるハメになる。
ここぞという時には、すかさず泣いて繊細さをアピール。
観客にだけ観える、無理泣き顔のロマン・デュリスに…
笑いと悪寒が、せめぎ合う~。

なんにでも成りすます姉と、メカ・オタクの姉の夫。
この二人が、かなりいい味出してます。
ヴァネッサ・パラディが、またしてもチャーミングさをふりまいてますな。
ロマン・デュリスの踊る姿が、これまた…キモさとセクシーさが土俵際で。。。

深夜の水族館や、夜中にパスタ作ってくれたり、映画再現ごっこしてくれたり。
見事なデートで、ハートを揺さぶる。
(その後のデートも、こんだけ手が込んでるとは思えんが)
舞台はモナコだし、ウェディングドレスも出てくるし。
確かにロマコメではあるが。
映画自体の出来はビミョー。

『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』(2006年)の方が、いい出来だと思うが。
軽やかさと爽やかさは『ハートブレイカー』の方が上。

『ハートブレイカー』(2010年フランス/モナコ)
監督:パスカル・ショメイユ、脚本:ローラン・ゼトゥンヌ、ジェレミー・ドネル
出演:ヴァネッサ・パラディ、ロマン・デュリス、アンドリュー・リンカーン、
ジュリー・フェリエ、フランソワ・ダミアン