今回は、元春お得意のポエトリー・リーディングの作品、
「ふたりの理由」です。
もともとはメロディーがきちんとあった楽曲とのこと。
ロンドンのスタジオで、何度もヴォーカル・テイクをレコーディングをしているうちに
メロディーが削ぎ落ちて、ポエトリー・リーディングの形式になった。
サビのメロディーの美しさから想像すると、少しもったいないような気もするが、
この曲の持っている「英知」「勇気」「情熱」(んッ!どこかで聞いたことのある三信条?)
といったものを表現するのには、この方が適しているのかも?
ふたりの理由 -SOUL MATES-
アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』収録(1989年6月発売)
1950年代中盤におきたアメリカの文学運動
「ビート(= BEAT )」の影響をつよくうけたポエトリー・リーディングの作品。
運動の中心人物、アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズといった
「ビート・ジェネレーション」の表現者「ビートニク」たちの自由奔放な詩や小説は、元春に
「時代によって呼び名は変わるが“ビート”は生きつづける。それはボヘミアンとして生きることだ」
というメッセージを植えつけた。